寺院の地図記号「卍」はナチスを連想させる? 観光マップの変更案に異論も…海外の反応
2020年に東京五輪が開催されることから、国土交通省・国土地理院は訪れる外国人が理解しやすいように、観光マップの地図記号を変更する提案をしました。
そのうちのひとつが寺の記号で、「卍」の記号がナチスのシンボル(ハーケンクロイツ)と類似していることから、混乱を避けるために「三重の塔」に置き換える案となっています。
この件をとりあげた海外メディアに対する、海外の意見をご紹介します。
Japan to drop the swastika from its tourist maps | World news
●思うにPCポリスってやつが、日本のような遠いところまで仕事するんだな。古き良きシンボルが無知な観光客のために廃止になってしまうんだ。よその文化へ旅行するなら、少しは学んでそれに感謝して、変えようとすべきではない。
↑廃止はされていないよ。大勢がちょっとしたことで敏感になっているだけだ。
↑いやいや、誰も日本政府に変えろなんて強制してないと思うぞ。日本の歴史とともに説明文をつけてもよかったけど、一番コスパのよい方法を選んだんだろう。廃止にはならない。
●そのシンボルは仏教、ヒンズー教、道教、ジャイナ教で神聖なシンボルだよ。アジアではそれを見ずに寺に入ることもできないくらい普及している。そのシンボルを見て感情を損なう者は単なる文化的な愚か者で、自国以外に休暇で出かけてはならない。
●戦後はかなり混乱したのだろうけど、今はもう、それがナチスのシンボルじゃないとわかるのではないかな。
●これを機会に、日本人も欧米人観光客を教育していいと思う。
●初めて日本に行ったときに、このシンボルを見て疑問に思ったよ。写真を撮って送ったりして、日本人に聞いたんだ。説明を聞いて「あああ」となった。学習した気になったよ。だが、観光客はいちいちディズニーランドにいるような気持ちになる必要があるかい。
●仕方ないよ。観光客は違いについてわかるほど賢くはない。
●なぜ変える必要があるんだ。歴史のほうが大事だろう。
↑外国人観光客向けの観光マップ上だけでだよ。
●観光客は文化の違いに適応して、楽しめないのかい。
●ナチス(親衛隊)はSSと呼ばれ、2つのSを回転させたものだ。日本(寺院)のものはZZを組み合わせたもの。全く別物だが、日本人が言うとおり観光客には理解されない。
国内外で反対論が上っているのこの提案。
観光マップをわかりやすくするのはよいアイデアだと思いますが、文化的背景なども関わることだけに、慎重さが求められます。