オリンピック開催のブラジル、妊婦は避けるべき…「ジカ熱」により小頭症の赤ちゃんが数千人も生まれている
現在ブラジルで爆発的に感染が広がっているのが、蚊を媒介して発症する「ジカ熱」“Zika fever”。
ブラジルでは昨年10月以降、頭が小さい「小頭症」の赤ちゃんが4000人近く生まれており、一部の赤ちゃんからジカ・ウイルスが検出されたことから、妊娠中の母親が感染した影響による可能性を指摘されています。
そのため妊婦はブラジル(および南米)への渡航を避けるよう、呼びかられています。
Pregnant women warned not to travel to Rio Olympics - Sport - NZ Herald News
最初にジカ熱が発見されたのは1947年のアフリカですが、去年からブラジルで大流行しており、コロンビアがそれに次ぐ感染者が多い国となっています。
現在までにブラジルでは小頭症の報告が3893件あり、ジカ熱との関連を指摘されていることから、国際緊急事態宣言をブラジル政府が発令しています。
また、ブラジル渡航者・滞在者には蚊に刺されないように注意を呼びかけています。
オリンピック開催が直前に迫るだけに、妊婦でなくとも心配なところですが、海外掲示板でもこの件について議論されていたのでご紹介します。
●まっとうな質問をするが、ウィルスに感染してから、どれくらい経たないと安全な妊娠ができない?
↑NPR(ラジオ局)がジカ熱に関する番組をしていて、全く同じ質問をしている人がいた。
医者や研究者の答えだと、およそ3週間で大丈夫だろうとのことだった。月経がひと回りすれば完全にクリアーだそうだ。一度全ての情報を聞くことをお勧めするよ。男性の精子をウィルスが通過したとの証拠もあるようなので、感染の可能性がある国に渡航したときは要注意である。
↑この報告を聞いて胸がつぶれそうになったよ。ブラジルは全くジカ熱の感染流行に対する準備ができていない。
↑ブラジルだけじゃない。いろんな国でジカ熱が確認されているよ。南米、中南米、カリブ海、コロンビア、エルサルバドル、ハイチ、ホンデュラス、メキシコ、ベネズエラ、プエルトリコなど20ヶ国以上でジカ熱が報告されている。
↑自分の理解では、ジカ熱そのものは新しい病気ではない。だがこの副作用とみなされている先天性異常は最近出てきたもので、原因がはっきりわかっていない。
↑ブラジルではそのウィルスは新しいよ。最初に報告されたのが去年の夏だ。
●オリンピックの開催地としては悪い場所だと思う。
↑その通り。2016年の夏までになんとかしなくちゃいけない。
↑>2016年の夏までに
心配するな、無理だ。
↑通常2つの方法しかない。媒介動物(蚊)を取り除くか、ワクチンを作る。地球温暖化で蚊が増加していることを思うと1つ目は非常に困難である。
●オリンピックが始まり、その時点でウィルスが阻止されていなければ、世界は終わりじゃないのか。
●ブラジルだけじゃなく、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は警告を22か国に広げたよ。ブラジルではかなり深刻な問題で、政府はしばらく妊娠しないように警告しているくらいだ。
●私はオザークスで新生児のICUに勤める看護婦をしている。近親婚を理由としたいろんな問題のある新生児が送られてくるのだけど、自分が扱った一番ひどい例が小頭症だった。とにかく何かが間違っている。あまりのことに休憩を取って部屋から出ないといけなかったほどよ。それくらい不安にさせた。彼らはほとんどの脳がなく、ホラーレベルの悪夢だった。
●感染した子供の姿は悲しいもので、彼らは一生助けが必要になる。
●ベネズエラに渡航する人もこのことを頭に入れて。ここも同じ問題を抱えているのに政府は十分に強調していない。
●これが理由で中絶が存在するんだろう。
↑それはブラジルでは違法なんだ。
オリンピック開催目前だけに、いったいどうなることかと不安を訴える声が多く見られました。
原因の究明もあまり進んでいない状況ですが、特に妊婦や妊娠の可能性がある人は、南米への渡航は注意が必要です。