家を飛び出した犬、偶然ハーフマラソンに参加して7位入賞を果たす
お外大好き、散歩大好きな犬は多いですが、勝手に飛び出してマラソンに参加する犬は、そうそういるものではありません。
アメリカ・アラバマ州で、ドアが開いた瞬間に外に飛び出してしまった犬が、たまたま開催されていたハーフマラソンに参加し、ほぼ全行程の13.1マイル(21km)を選手たちと一緒に走り抜けました。
犬の名前はリューディヴィン。2歳半の猟犬で、アラバマ州にある家の裏庭から、ドアを開けられた瞬間に飛び出してしまい、ちょうど400m先にあったハーフマラソンのスタート地点に紛れ込んでしまいました。
一斉にスタートしたマラソンランナーたちに混じって走り始め、途中、寄り道や休憩が入ったものの、全区間にあたる13.1マイル(21km)を走り抜いたのです。
すばらしいことに、飼い主の同伴なしに7位でゴールを果たしました。
あとから事情を知った飼い主のエイプリル・ハムリンさんは、最初は恥ずかしく、犬が他の選手の邪魔をしていないか心配したそうです。普段はのんびりしたおとなしい犬だそうで、すべてを走りぬいたことを知ったときは、信じられなかったと述べています。
マラソン中は、6位入賞したティム・ホバースさん(49歳)の近くを走ることが多かったようで、彼は最初に犬を見たのは始まる前の駐車場だと説明しています。
寄ってきたリューディヴィンは首輪をしていたので誰かの犬だと思い、頭をなでたそうです。レースが始まると、あっという間に先頭のグループに取り付いて走り去ったとのことです。
4位で入賞したジム・クレメンスさんは「もう犬があきらめて家に帰ったかなと思うたびに、また後ろから聞こえてきて、自分を抜かし前の2人のほうまで走って行った」と語っています。
犬はたまに寄り道をするので遅れていき、死んだウサギのチェックをしている間に、ホバースさんは追いついたそうです。
さらにフィールドにいた牛などに気をとられたりしたものの、再びホバースさんを追いかけて走り始め、6位でフィニッシュしたホバースさんのすぐあとにゴールラインを超えました。
すかさずボランティアの係員が、リューディヴィンにもメダルをかけたのだそうです。
海外掲示板のコメントを抜粋してご紹介します。
●これがボーダー・コリーなら選手は全員一緒にゴールしただろう。
↑これが柴犬なら5分おきに用を足しに止まったと思う。そして尿がなくなったら大きいほうをし始めたろう。柴犬は走る犬としてはひどいんだ。基本的に猫を散歩に連れているような感じ。
↑コリーがみんなの足並みをそろえるために、足元にうろうろするところを想像して笑ったよ。
●「偶然に」
↑みんな犬が何か月も練習もして、こっそり参加しようと計画していたことがわかるよね。
●マラソンには2つのステップがある。
1.走り始める。
2.ステップ2はない。
●犬は多分ハーフマラソンとは知らなかっただろうけど、きっと半分くらいのところでご飯でもあると思ってみんなが走るので追いかけたんじゃないかな。犬にはなぜかわからないが、なぜかみんなはどこに行くかをわかっているようだ、とね。
↑全部走ったことに驚きだよ。うちの犬なら100mでさえ、何かのにおいにつられずに進めない。
●メダルをつけた犬がかわいい。
↑きっとすぐ後ろでゴールした人はかなりがっかりしたかと。
↑「自分が何したんだろう」って顔だ。
↑おそらく参加者の中では一番楽しんだだろう。
↑「一番いい散歩だった!」
↑きっと彼にすりゃ「なんてこった、今日はみんなが一緒に散歩!」
●8位の人を想像してみた。「おい、誰に負けたと思う?」
●きっと6位の人も普段は遅いんだよ。でも犬に追いかけられてると思ったんだよ。
とても微笑ましい犬の飛び入り参加でした。
Dog accidentally runs US half-marathon, finishes in an impressive seventh place