2016年01月29日 12:37

「日本の難民認定者27人、99%を拒否」…海外掲示板で議論されていたこと

 

日本の難民受け入れに対する海外の反応_s
ヨーロッパを中心に続く難民受け入れ問題。

日本は難民受け入れ体制が世界最低レベルだと、海外メディア等から批判されていますが、現実的な落としどころとなると簡単に答えの出せるテーマではありません。

ヨーロッパでもトラブルが頻発していることから、肯定・否定の意見がめまぐるしく変化しているところでもあります。

そんな中、
「日本の2015年の難民認定者27人、99%を拒否」と題された英語記事が、海外掲示板で議論されていました。

現在の日本に対する認識がどのような感じなのか、一部の意見ではありますが、抜粋してご紹介します。

Japan accepts 27 refugees last year, rejects 99%

●おそらく4年ごとに難民の母国を確認して、暮らせるほど安全になったらまた国へ返すんだと思うよ。

↑それはノーマルな難民の扱いかたじゃないの?

●その難民たちのほとんどは中近東からじゃないようだし……。
「数千人にのぼる難民のうちシリア人は5人、そのうち3人は受け入れられた」とある。

↑中近東からは60%も受け入れてるだろ、それは悪くない。

●日本人の一員として日本で働き、暮らしている自分が、幅広く他の日本人とこの件について話しあった。以下がほとんどの日本人の挙げる問題である。
・日本人は基本的に日本語しか話さない。本当に少数しか英語を話す人はいない。そのことで彼らは難民たちとのコミュニケーションに問題が出ると心配している。日常生活でどこへ行っても理解してくれる人がいないとね。
・ヨーロッパと比べたときに、日本はかなり社会福祉が弱い。多くの日本人が失業することをたいそう恐れている。再就職は難しく、失業者のためのセーフティネットがほとんどないため。
・文化の違い。日本には独特の文化があり、よその国とは大きくかけ離れている。異国の人に合わせるために、文化を変えられたり改造されたりしたくないと思っている。
・自分の家族を含む多くの日本人が言うには、難民を受け入れることは犯罪を増やすことだと思っている。彼らはよくヨーロッパやアメリカの例を出す。それらの国は統一どころか、分裂して犯罪が増加していると言う主張。
・難民が母国を追われることに関しては、日本に責任はないと言う考え。あくまで欧米の問題であり、欧米が面倒を見るべきだと思っている。影響を受けた国に対して、日本は寄付金を多く払う国のひとつではあっても、住まわせることは実行可能な長期オプションだとは思っていない。

個人的な意見としては、ほとんどの一般の日本人は外国とのコンタクトがなく、難民やその問題に対して恐れているとの印象を受ける。もちろん差別的に言う人もいるが、そういう人は率直に言って少ない。自分がこの件について話した大多数の人は割とオープンで、特別扱いをするのではなく、日本語を学び日本人社会に同化していく条件が満たせれば、外国人を受け入れてもよさそうではあった。

●あまり驚きではない。
日本の会社で日本人と働いたことがあるが、彼らが最も気に入らないのは非日本人との印象を受けた。自分は白人男性だが、職場で全力で露骨な差別を今まで体験したことがなかったので、正直に言ってかなり驚いた。
あと、昔の学校スタイルの女性蔑視がある印象も受けた。いったいそこで何が起きているのかわからないんだ。日本の文化の悪い代表ではないかと思う。

↑ちょっと奇妙なのは、日本を尋ねたときにクレイジーなまでに、おもてなしをしてくれること。15分もの彼らの時間を使って、自分が正しい電車に乗れるように協力してくれる。だけど観光客に対する態度と難民に対する態度は違うらしい。

↑そりゃあ誰かと一緒に住むことと、誰かを客としてもてなすことでは、大きな差はあるだろう。

↑「待て、ここに住むの? 失せろ」

↑まさに。

●工場の多いインディアナ州に住んでいる。多くは日本企業の工場である。そこは職場としてはとても良い。実際のところアメリカ所有の会社より良いくらいだ。
しかしながら、彼らは絶対に日本人ではない人が好きではない。もちろんおおげさなくらい丁寧で礼儀正しいが、内心は憎んでいると簡単に感じとれるくらいだ。
そこはまあ驚きではないだろうが、興味深いことがある。彼らはとてもメキシコ人が好きなんだ。5年くらいかけて工場がメキシコ人でいっぱいになるのを見てきた。近隣の人々はみんなメキシコ人なくらいである。彼らはとても良く働き、家族を大事にする。それが日本人が彼らを好きな理由である。
最近の日本が所有する工場を見るとメキシコ人ばかりだ。よその工場よりずっとメキシコ人が多い。最後に働いた工場では、朝の指示もスペイン語だったほどだ。自分が雇用されたのもスペイン語が理解できたからである。小さなインディアナ州の町だというのにだ。日本人上司から感じた外国人嫌いが、メキシコ人に対してはまるでなかったのを見るのは不思議だった。彼らは日本人に受け入れられていたのだ。

●自分の意見では、一般的な日本人は差別主義ではないと思う。古風な恐怖心があるという見方をしているよ。

●フェアな立場から言うと、日本はカリフォルニア州より小さく、人口は1億2300万人もいる。それ以上、人を突っ込む余分のスペースがあるってわけじゃない。

●日本人を差別主義者と言うことは、日本人に対する差別じゃないのかな。

●アメリカだってこれ以上受け入れないし、中国はゼロだ。

↑中国は中近東を爆撃していないし、日本もしていないよ。

●アメリカの共和党が難民をブロックしようとしたら、掲示板でバッシングされた。日本がブロックすると褒められてる。


誤解されていると感じることや、認識・文化のずれを感じることもあるかと思いますが、個人的ながらも率直な海外の人々の意見ではあります。

拒絶することもできなければ、全員を受け入れることも不可能な難民問題。

今年も世界中で議論が続くことは間違いありません。

Japan accepts 27 refugees last year, rejects 99%

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