ギネスの創始者アーサー・ギネスはビール工場を「9000年間」の契約で借り受けている
ギネスと言えば、アイルランド名産の「黒ビール」や世界記録の「ギネスブック」が有名ですが、創始者はアーサー・ギネスという18世紀の人物です。
起業の際に醸造所を借りる契約を結んだのですが、なんと4エーカー(約16000平米)ほどのその土地を年間45ポンド(現在のレートで約7400円)で、9000年間の契約となっているのです。
「創始者のアーサー・ギネスの肖像」
起業をするきっかけになったのは、アーサーが27歳のとき(1752年)に、100ポンドの遺産を譲り受けたことです。
(Arthur Guinness - Wikipedia)
お金は投資に使い、1755年にはアイルランドの首都ダブリンの西にあるリークスリップという町でビール醸造所を所有していました。
さらに1759年には都市へ出向き、4エーカーの土地で元々ビール醸造所があった場所との賃貸契約を結びました。
9000年間、毎年45ポンド払うというものでした。
(100ポンドの遺産で起業したことから、契約当時はそれなりの価値だったと思われます)
この9000年という長さや、45ポンドという安さに驚きの声が上がっていました。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●それはきっと世界記録に違いない。世界記録に登録されているのだろうか。
↑そういう本があったっけ?
↑本はアルコールとは関係はないと思うよ。
↑シンシナティ(アメリカ・オハイオ州)に1万年契約で賃貸料が年間1ドルの図書館があったよ。
http://qz.com/592459/the-secret-world-of-membership-libraries/
(The secret world of membership libraries)
●Wikipediaを読んで、もっと驚きなのが、21人に子供がいて妻は1人だったこと。愛人はいたかもしれないが、それにしても……。
↑もうちょっとでそれも記録になったかもしれない。
↑それは妻がすごいような。
↑夫はたくさんビールを作ったしね。
↑ビールは人をクレイジーにさせるんだよ。
↑妻のすごいところは11人が大人になる前に亡くなったこと。当時は子供を産み育てるのは大変だったんだ。
ソース:今日ダブリンのギネス博物館に行ってきた。
●もう今は所有しているんだろう? 9000年の賃貸契約なんてナンセンスだろう。
↑ナンセンスじゃないよ。賃貸はされているし、署名したコピーも存在する。だがギネス氏は土地は所有していた。
●じゃあ西暦10759年に家賃が恐ろしく上がるな。
↑それはオーナーが賃貸を更新する場合だな。
●ぴったり9000年なんだね。
●きっと9000年終わったら、次から月契約だぜ。
実際は土地などはビジネス目的で購入していても、経営が困難になれば返却すると言った形態だったそうで、それがとんでもなく長い賃貸契約になった理由とのことです。
何千年と言う契約にしてあるのがおもしろいですね。