2016年02月17日 12:31

ドイツに殺到していのは難民だけじゃない…アメリカからの留学生が激増している理由

 

ドイツの大学にアメリカ人が殺到
ドイツと言えば難民が殺到したニュースが記憶に新しいですが、殺到しているのは難民だけではありません。

現在、ドイツで急激に増えているのがアメリカから来る留学生です。

いったい何が起きているかと言うと、アメリカのあまりに高額な学費に魅力を感じない学生が、ドイツに流れてきているのです。

Why American Students Are Flocking to Germany

現在、約1万人ものアメリカの学生がドイツの大学に通っています。昨年との比較で9%も増えており、2008〜2009年と比べると25%も増加しているのです。

ニューヨーク州ロチェスター出身のナスターシャさんは、交換留学生として3年前にドイツに渡航し、そのまま滞在することに決めました。理由はドイツで勉強するほうがはるかに安く済むからです。

彼女はそのままボン大学で博士課程に進みました。もし同じ課程をアメリカで取得すると多額のローンを組む必要があるのですが、ドイツではほとんどローンを組まずに研究ができたそうです。

ドイツの学生は、入学手続き費用と学生組合の費用のみを支払います。その費用は250ドル(約3万円)を超えることはありません。さらに、多くの場合はその中に交通費や教科書まで含まれることも多いのだとか。

(参照:ドイツ「大学の授業料を全額無料化するよ」…海外の反応

おかげで月の出費は合計600ドル(約7万円)、年間で7200ドル(約82万円)。これがアメリカだと、学費だけでも年間20000〜30000ドル(約230〜340万円)かかります。

25歳のナスターシャさんは奨学金などの経済的援助を受けられず、ホテル受付のアルバイトだけではアメリカで学ぶのは困難でした。ドイツに来ることによって、外国語や新しい文化を学べる利点もあったと述べています。

彼女の例のように、本国に帰らない学生も年々増えてきているそうです。近年アメリカの学生ローンは大きな国内問題に発展しており、アメリカの多くの大学は世界で最もコストパフォーマンスの悪い大学だと指摘するメディアもあります。

ドイツに集まりつつあるアメリカ人学生のニュースに、海外掲示板には多くの意見が寄せられていました。

●自分はドイツ在住の学生だけど、300ユーロ(約4万円)が次の学期の費用。この300ユーロには交通費(電車、バス、トラムにいつでも乗れる)が含まれている。教科書はアメリカの値段ほど高くない。
最も高いテキストで80ユーロ(約1万円)。だがほとんどの専攻コースの95%の中身はWEBサイトにアップロードされ、当然無料でダウンロードできる。
それに大学の食堂では公正な料金でまともな食事が出る。だいたい3〜5ユーロ(約400〜600円)。
1学期間に最も大きな出費は、自分の場合はキャンパスで買うコーヒーだな。

↑うちのクラスの教授は28ユーロ(約3500円)かかる必須の教科書を作ったら、クラスの学生があまりに怒ったので結局PDFを配布する結果になった。ドイツでは必須の教科書に寛容ではない。

●言語のバリアってどうなの?

↑ほとんどのドイツ人は英語を話すので、かなり簡単だよ。

●アメリカがどうやって学費をどんどん上げ続けているか、簡潔に説明しよう。
政府が学生ローンを与え始めたんだ。学生が借金する。そして大学がそのお金を得る。学生が政府から借りるお金に頼るので、大学はさらに学費を上げる。学生ローンをなくすといいんだ。そうすれば大学はそれに頼れなくなる。大学に行けない子供が増える。すると学費を安くしないといけなくなる。住宅ローンに似ているさ。全く違う産業なだけで。

●こういったケースはすでに多いよ。自分は2005年に日本の大学に来て2009年に卒業した。そしてまだ日本にいる。もうアメリカに帰るなんて想像もつかないよ。前は認めたくなかったが、人生もこっちのほうがずいぶん良い。アメリカにいる仲間たち、きついなら出てくるといい。世界のいろんなところに機会はある。

↑日本を選んだというのも興味深いな。日本は非常に厳しい移民システムを持っているところじゃなかったのか。

↑移民と難民は別の話だよ。自分は全く何の問題もなかった。

●自分はイギリス人でドイツにもう6年住んでいるが、2万ポンド(約326万円)の学生ローンで来て、4年のコンピューターサイエンス専攻を取ったよ。今から博士課程に進むのだけど、2年コースで1000ユーロ(約13万円)ほど。そしてもうすぐドイツ市民権を得ようとしている。
ドイツ人は英語を話してくれるし、仕事もここで持っている。ほとんどの会社は英語を話すよ。自分はドイツ語がうまくないけど、それでもゆっくりと学んでいる。

●そしてその間に、(アメリカで学ぶ)自分は4年の教育コースに41000ドル(約470万円)の借金。

↑自分は4年の英語(愚かな選択だった)を取り、家族がいなかったら破産してホームレスだ。卒業して1年以上経ったけど、いまだに無職。

●友人の息子が(アメリカから)スイスの大学へ行ったんだ。国際学生ということで、多めの学費を払わなければならず、ヨーロッパと家との往復も何度かあったが、それでも近所の大学に行くより安かったそうだ。

↑え? スイスの大学のほうが安かっただって? なんて悪いニュースなんだ。

●ドイツで外国人学生をしているが、警告しておくと外国人の落第する割合も非常に高い。95%くらいの学生が落第して卒業できていない。もちろんそれにはいろいろな理由があるが、ドイツに急いでくるのもどうかと思う。

↑違うシステムからやってくるから想像つくよ。しっかり微分積分、基本の量子力学などを教えていない高校から来たと想像してみてくれ。大学側ではそれらを知っていると思って授業が行われれる。

●それにドイツの大学は入るのは割と難しいよ。だから留学制度をよく用いている。

●多くのアメリカ人はかなり間違った期待をドイツの大学に抱いてやってくる。ちゃんと自分の整理ができないとダメだ。記号選択方式のテストは忘れろ。

↑本当の大学ってこと?

↑ドイツとアメリカの両方大学で勉強したが、それは正しい。
アメリカでは宿題があり、小テストがあり、中間試験、期末試験がある。成績に出席まで影響することもある。かつTA(講義のアシスタント)がレビューセッション(復習のためサポート)を頻繁に行い、そして多くの試験が選択方式である。
ドイツでは講義に出なくてもよいし、最後に1つのファイナルを書くだけである。ドイツのほうがより難しいとは言わないが、もっと「自分に任されている」。全く違う方式だね。


アメリカでは、医療費に次いで学費も値上がりする一方のようで、社会問題として大きく取り上げられていました。

ドイツやスイスの学費はとても安く済むそうですが、卒業するまでの難度も高いそうなので、しっかりした準備や覚悟が必要とのことです。

Why American Students Are Flocking to Germany

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