太ったペンギンをルームランナーに乗せるとやせたペンギンより転びやすいことが判明…ロンドン大学の研究
科学は日々進歩していますが、また新たな研究の結果が発表されました。
なんとペンギンにルームランナーをさせると、太ったペンギンはやせたペンギンに比べて転ぶ頻度が高いというものです。
研究はロンドン大学のライフ・サイエンス科のウィレナー氏が率いる研究チームによって、南極でキング・ペンギンを対象に行われました。
キングペンギンは身長はおよそ1m、体重は最大16kgほどに成長し、皇帝ペンギンに次いで2番目に大きなペンギンで、12kg以上のオスを捕獲して調べたそうです。
キングペンギンは繁殖に14〜16か月も要することや、孵化するまでにも時間がかかることから、抱卵中の食事を摂取できない時期を乗り越えるために、産卵期には太っていることが重要な鍵となります。
しかしながら太り過ぎも好ましくないことが判明しています。肥満は姿勢を不安定にし、外敵にも見つかりやすいのだそうです。
実験ではペンギンたちを14日間絶食させ、体重が減る前と後で、ルームランナーを歩かせて動きの違いを比較しました。
時速1.4kmの速度に設定されたルームランナーに乗せると、ときには怠けてずるをするペンギンもいたそうで、正確にデータを取得するために訓練を施すことが困難だったと研究チームは述べています。
肥満が過ぎるとよちよち歩くのに転びやすいことが判明し、今後これがペンギンの保護につながればと期待されています。
結構大がかりな実験ではありますが、なんとなく実験する前から結果を知っていた気がしてなりません。
Study found that fat penguins on a treadmill fall over more often than slim ones