FIFAがついに賄賂を認める…理由「その代わりアメリカに押収された数千万ドルの賄賂を返して」海外の反応
2015年5月にFIFA(国際サッカー連盟)の幹部が汚職容疑で逮捕され、その後、ワールドカップ招致などをめぐって多額の賄賂を受け取っていたことが明るみになりました。
そして今月、ついにFIFA自身が賄賂の存在を認めたことを、海外メディアが報じています。
その理由ですが、「賄賂を認めるかわりに、アメリカ当局に押収された数千万ドル(数十億円)を返してほしい」というもの。
このニュースに対する海外の反応をご紹介します。
FIFAがアメリカ連邦捜査局によって起訴されたのは、賄賂の受け取りをアメリカの銀行を経由していたためで、当局の要請で口座は凍結されています。
アメリカの検察では、賄賂授受や資金洗浄などを禁じたアメリカの法律を適用している。これは、アメリカ国外在住の外国人が発生させた犯罪でも、アメリカの銀行が利用されたりすると、捜査のきっかけになり得る可能性がある。アメリカ内国歳入庁の刑事捜査担当者は、今回の事件の捜査体制について、アメリカの内国歳入庁とFBI・アメリカ連邦捜査局と連携して捜査を行っているという。
(2015年FIFA汚職事件 - Wikipedia)
すでにFIFAの副会長を含む幹部が逮捕され、ゼップ・ブラッター前会長やミシェル・プラティニUEFA会長には6年間の活動禁止処分となっていますが、FIFA自身は賄賂を公に認めてはいませんでした。
しかし今回、押収された賄賂の返還を求めた書簡の中に、賄賂を認めるとの文面が含まれていたとのことです。
この件に関する、海外掲示板のコメントをご紹介します。
●FIFAを解体すべき。そして1から始めるべき。
↑FIFAは取り壊されるべき、サッカーはFIFA次第ではない。新しい組織を作るべき。
●「われわれの賄賂のお金を返して」その厚かましさに感心。
↑FIFAが要求しているものは
・2820万ドル(約31億円):腐敗した職員たちへの、数年分のボーナスを含む給与、航空費、日常経費。
・1000万ドル(約11億円):2010年ワールドカップのホスト国(南ア)から受け取った賄賂を職員が当時の幹部メンバーに送金したお金。
・昨年5月に露見した腐敗にかかる裁判費用。
・名誉棄損の損害額やその他の賄賂やキックバック費用。
↑名誉棄損? 誰の責任にもできないだろう。自ら名誉を失ったのだから。
●FIFAはまるで腐敗した個人の被害者のような振る舞いだな。今、この連中よりも金を払うに値しない連中はいないと思うよ。
●FIFAで腐敗していない唯一の職員だったことを想像してみよう。きっと周りからの風当たりが激しくて大変に違いない。
●FIFAが燃えてなくなりますように。そして残った人は刑務所に入りますように。ゼップ・ブラッター(元会長)は行方不明になる前に刑務所に長く入りますように。
●しばらくワールドカップがなくなるからダメだ。
↑しばらくワールドカップは行われるべきではない。(カタールのように)奴隷の労働によってスタジアムが建設され何千人と亡くなっていくのなら、それはきちんと発表されるべきだし、FIFAは100%こういったことに巻き込まれるべきではない。FIFAなんかクソくらえ。アメリカがその血にまみれた金を返しませんように。
↑短期でワールドカップを開催できる国もある。そしてFIFAに賄賂を払ってない国もある。
●なぜ金を返してほしいかを見ていると大笑いだ。
●がんばれよ。バカめが。
●アメリカ政府で1つわかっていることがあるとすれば、金を返さないってことだろうな。
●知識人によると、アメリカはワールドカップを勝ち取れなかったので調査したとしていたな。
↑そうだろうな。カタールに負けるって、露骨な腐敗以外考えられない。
↑むしろカタールが勝ち取ったから、20年も行われてきた、いたるところにある腐敗に注目が集まったんだ。
カタールのニュースが出回ったとき、そんなバカなことをするとは信じられなかったね。受け取った人が多すぎるからリスクを負うことになったんだな。
●アメリカ人としてこの賄賂劇は、実際のサッカー場で行われていることよりも100倍エキサイティングさ。
当然ですが、批判の声ばかりでした。
2010年南アフリカ大会の他にも、1998年フランス、2002年日韓、2006年ドイツ大会も賄賂の可能性が疑われています。
日本も関わることだけに、今後の調査が気になるところです。
FIFA admits to World Cup hosting bribes, asks U.S. for return of money