今もフランスに残されているドイツ軍の砲塔…ノルマンディー上陸作戦の激しさを実感する写真
人類史上、最大規模の上陸作戦と言われる「ノルマンディー上陸作戦」。
第二次世界大戦末期、ナチス・ドイツ占領下のフランス・ノルマンディ地方に連合軍が上陸し、勝利を決定づけた戦いとしても知られています。
サン・マロの街に残るドイツ軍の砲塔(トーチカ)が、凄まじいことになっていると、海外掲示板で話題を呼んでいました。
こちらがそのトーチカ。
分厚い金属の塊が、まるで飴細工のように穴だらけに。
どれだけ激しい砲弾を受けたのか、このトーチカひとつからも、戦闘の激しさが伝わってきます。
別のアングル。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●直撃したときの衝撃音は、どれほどクレイジーだったろうかと思う。
↑その中に座っていたオペレーターは、いったい何発耐えていたのだろう。
↑本当の恐怖は、これを貫通する砲弾があり、中にいた人を殺してしまうことだ。
↑それに関する情報もあったよ。
●悪臭もすさまじいことになっていたろうな。屍に加えて焼けるような砲弾の煙のにおいが混ざるんだ。もし映画がにおいを再現したら誰も見ないよ。
●自分はこのテーマに向いてると思うので説明する。
この写真はドイツ軍のトーチカ(砲塔)で、英語では“pillbox”と呼ぶ。フランスの小さな街サン・マロを見張る、英米連合軍から防御するためにデザインされた。サン・マロのことを知らない人は、その雰囲気がわかるよう写真を紹介する。
サン・マロは中世に築かれた都市で、巨大な城壁に囲まれている。ドイツ人はサン・マロに要塞を築き、周囲の丘の上に観測所を建てた。そこから見えるのはトーチカだけだった。
サン・マロから25分くらい離れたセザンブル島にも対空砲と観測所を設けた。街と入江を巨大な要塞にしたんだ。
1944年のノルマンディ上陸のすぐあと、連合国側はサン・マロを無視してドイツの要塞から背後を襲撃されるリスクを背負うか、損害覚悟で街を占領するかの決断に迫られた。
解決策として採用されたのはドラマチックなもので、英米の空軍が街と島を数日間にわたって空襲し、壁内のほとんどの建物を破壊し、島の観測所をがれきの山にした。
実際に島の対空砲を見たことがあるが、熱でゆがんでいた。最後のミッションは軍船から砲撃してトーチカを穴だらけにした。実際にこぶしを入れられるほどである。中の不幸な兵士たちはノーチャンスだったと思う。
そこから米陸軍が掃討戦を始めると、ドイツ軍はほとんど抵抗せずに降伏した。父と祖父は当地の出身で、その話をよくしていた。
Wikipediaでもサン・マロの説明があり、街はとても美しく興味深いが、残念なことにオリジナルの観測所は閉鎖されて立ち入ることができない。
↑偉大で歴史的な背景だ。共有する時間をとってくれてありがとう。
●そのトーチカの位置はサン・マロの港を見下ろしていた。
●見るだけでクレイジーで震えるよ。強烈だったんだろうとね。
●砲弾の穴はチョコレートが溶けているような感じだ。
●なんてこった。どんな砲弾なら、こんな大穴をあけられるって言うんだ?
欧米人にとっては最も知られた戦闘のひとつですが、こうした当時の現物を見ると恐ろしさが実感しやすいとの声が上がっていました。