2016年07月14日 10:43

南シナ海の仲裁裁判「中国の主張は法的根拠がない」…海外の反応いろいろ

 

南シナ海
南シナ海を巡り、フィリピンの主張をほぼ全面的に認め、中国が主張する管轄権には法的根拠がないとの判決が、オランダ・ハーグの仲裁裁判所で下されました。

この件は世界中が注目しており、海外掲示板でも大きく取り上げられています。

海外の人々がどんな意見を持っているのか、ご紹介します。

The Hague Rejects China’s Sovereignty Claims in South China Sea

●裁判所からのプレスリリースはここにある。ニュースサイトではなく、詳細が知りたい人向け。
(英語:PH-CN-20160712-Press-Release-No-11-English.pdf

●ちょっと確認させて。中国はこのテリトリーを古来の漁師の地図を基に要求していて、だがその地図は読めず捨てられたので見せられないと言ってるんだよね?

●そして中国はハーグの判決を拒否。さて次は?

↑特に何も。判決は中国に強制的に従わせる力はなく、中国はすでに裁判所の権威を認めず、判決も拒否している。しかしながら中国は参加調印しているので、外交的には痛手をこうむる。国際法を無視する選択の事実は将来的に非難されるであろう。

●中国は他のことでもそうするように、判決を外国の影響だと非難している。いつも中国が悪かったことはないんだ。

●これは全く何も変えない。中国はすでに判決を拒否している上に認めないと主張している。国際法は力と強制力がある時に機能する。そしてその力がある国だけが反撃する。
だいたい2つの方法がある。軍事干渉か経済制裁である。
軍事干渉は、簡単に素早く第三次世界大戦へエスカレートすることから、どこの国もリスクをとりたくない。そうすると経済制裁だけが残るのだが、どこの国も中国に経済制裁を与えるほど国力はなく、中国から報復されるリスクも抱えている。中国やアメリカのような国は大きすぎて国際法が通用しない。

●これは一般的なディスカウント・テクニックなんだ。
1.一番大きな権利を要求。
2.拒否されたら、妥協できるシェアを見つける。

●中国はいじめっこだ。彼らは取り上げる、要求する、偽造する、なんでもやる自己中心的な国である。思うに「自分が先」という文化から来ているのだと思う。これらの島周辺で何かしらの対立は避けられない。彼らが判決を無視することを予測しておこう。
彼らの要求する線を見ていると、誕生会で欲張りな子供がケーキを分けるみたいな状態だ。そのバカバカしい要求のリンクはここだよ。
南シナ海2
(赤線が中国の主張)

↑これはフィリピンがナンバー1ってこと?

↑国際情勢となると、どこの国も「自分が先」だけどね。

●皮肉にもこの要求は台湾がしたもので、アメリカが背景にいた。今の中国ではない。中国が要求を偽造するのは完全に間違いである。

●それから違法な漁業もやめてほしい。

●国連はこの決断をどう実施するんだい? 特に中国に対して。

↑明確にしておくが、国連は国際仲裁裁判所と全く関係がなく、別の組織である。

●フィリピン、日本、ベトナム、その他の国もこの判決から勝利を見いだすだろうが、中国が無視して攻撃的になるのも保証されている。


中国政府はすでに判決を否定する表明を出しており、認める気はないようです。

東シナ海の情勢も含め、今後の国際情勢への影響が気になるところです。

関連記事

 
Twitter facebook はてブ コメント ご意見 TB
 
コメント欄を表示する(15)
この記事へのトラックバック
あんてなサイトにブックマークされました。
トラックバックURL
最新記事

スポンサードリンク
以前の記事


らばQは、世界中から役立つ・面白いニュースの話題をお届けするブログサイトです。