刑務所から「睾丸の手術を受けたい」と振り込め詐欺…オーストリア
高齢者を狙った振り込め詐欺(オレオレ詐欺)は後を絶ちませんが、ヨーロッパの国オーストリアでも、甥や孫になりすまし手術費用を要求する詐欺事件が発生しました。
日本の詐欺と異なるのは、なんと刑務所の中から電話を掛けていた男が捕まったこと……いや、最初から捕まっているので詐欺がバレたようです。
Prisoner defrauded cash from women for bogus testical operation
振り込め詐欺をしたのは31歳の男で、もともと刑務所にいたのは2014年にも同じく詐欺罪で逮捕されたことが理由です。
男は刑務所内に携帯電話を持ち込むことに成功し、裕福な女性を狙って7500件ほどの電話を掛けていました。
ほとんどは年配女性で、甥や孫を装い、「緊急で睾丸の手術が必要」と伝えて現金をだまし取る手口だったとのことです。
手術の理由は、「性交渉に依存してしまい、それが理由で睾丸が詰まってしまったので早急な手術が必要になった」と、もっともらしい話をでっち上げていたようです。
裁判長から「なぜ他の病気ではなく、睾丸の手術と言ったのか」と尋ねられると、「恥ずかしい内容が一番うまくいく」と答えています。
恥ずかしい内容となると根掘り葉掘り聞かず、第三者に相談もしないところを利用したようです。
この詐欺により、もともと服役していた6年の刑期に、さらに3年半の刑期が加えられました。
少なくとも、反省は全くしていなかったようです。