「故障が理由ではありません」これから飛び立つ飛行機を、空港スタッフが滑走路まで人力で押す
車がエンストしたときに後ろから押してもらうのは、よくある話。
ところがイタリアの首都ローマのフィウミチーノ空港では、 なんと「旅客機を人の手で押す」出来事が起きました。
しかもその理由は、飛行機の故障ではないのだとか。
Airport staff forced to push passenger jet off runway
イベリア航空の90座席の飛行機は、スペインのビートに向けて午後3時10分に出航予定でした。
ところがターミナルの牽引トラックにトラブルがあり、飛行機が滑走路へ移動できなくなったのです。
乗客や荷物を乗せた飛行機が、その場で立ち往生することになってしまいました。
通常の商用航空機は、自力でゲートからバックすることが可能ですが、燃料の消費が大きいため、滑走路までは牽引トラックで押す必要がありました。
1時間ほど待った後、パイロットはようやく空港の職員11名に押してもらう許可を管制塔から受け、腕まくりした従業員たちが協力して飛行機を押しにかかったそうです。
乗客と貨物を最大36トンまで積載できる飛行機だったことから、決して簡単な作業ではありませんでしたが、なんとか滑走路まで押し、予定時刻から約1時間半遅れで離陸することができました。
故障によるものではない飛行機プッシュですが、その見た目はなんともコミカル。
乗客の視点からすると「押さないといけない飛行機で飛ぶの?」と不安になりそうですね。
Fiumicino, aereo spinto a mano sulla pista: decolla con 90 minuti di ritardo - YouTube