最凶の熱帯夜 VS 至高の快適インナー!最先端のインナーで最悪の熱帯夜を過ごせるのか試してみると…?
湿気が多く、気温の高い日本の熱帯夜。
これからの季節はエアコンが手放せませんが、後で恐ろしい電気代の請求が来ることを考えると、できればエアコンの使用は控えたいものですよね。
そんな季節に近年評判なのが、ユニクロの機能性インナー『エアリズム』。汗をかいてもすぐに乾きベタつかず、暑い夜でも快適に眠れるのだそう。…ホントに!?
そこで日本観測史上最悪の熱帯夜を人工的に再現して、本当にエアコン無しで快適に眠れるのか試してみました。
ユニクロのエアリズムが超快適らしい
さて検証の前に、まずは知らない人のために簡単にエアリズムについて説明しておきましょう。
エアリズムは一見普通のインナーに見えますが、 0.008mm超極細繊維のなめらかな風合い、汗をすぐに乾かす速乾性 、汗臭さを中和する消臭機能、さらに抗菌防臭や接触冷感など、とにかく夏を快適に過ごすためにあらゆる技術がつめ込まれているそう。
これを着ていれば、日本の熱帯夜をエアコン無しで乗りきれると評判なのだそうですが…本当にインナーだけで快適に過ごせるのでしょうか?
今回は、エアリズムVネックTとエアリズムステテコの、上下エアリズムで挑戦してみました。
日本観測史上最悪の超熱帯夜は30.8度!
そもそも熱帯夜とは、どんな夜なのでしょうか。
おおまかな定義で言うと、熱帯夜とは 最低気温が25度を上回る日の夜のこと。 さらにその中でも 最低気温が30度を上回る夜は『超熱帯夜』 と言うそうです。
この超熱帯夜を記録したのは、日本の観測史上たった6回。その中でも最も高い最低気温を記録したのが、1990年新潟県の30.8度だそうです。
そこでこの最凶最悪の超熱帯夜をエアコンと加湿器で再現し、エアリズムで快適に眠れるのかを検証。
また寝心地を比較するために、ごく一般的な綿のインナーも試してみることにしました。
普通の綿のインナーとエアリズムで、超熱帯夜の寝心地を比べてみた
マッツ「…今日は常夏リゾートで寝る仕事って聞いてたんですけど…なんか話と違くないですか…?」
取材協力: ホテル ラクシオ・イン
「今回は30度超の超熱帯夜で、一般的な綿のインナーとエアリズムの寝心地を検証をしてもらいます」
マッツ「え…常夏は…?」
「エアコンと加湿器でこれから常夏にするよ」
マッツ(…騙された…!)
1日目:一般的な綿のインナーで寝心地を検証
という訳で、まずはごく一般的な綿のTシャツと綿のステテコに着替えてもらいました。
マッツ「あの…なんかいかがわしいビデオの撮影っぽい絵面になってますけど、違いますよね?大丈夫ですよね?」
…そんなの頼まれても見たくないよ!
そしてエアコンを最強の30度にセットし、加湿器も出力マックスに。
マッツ「あの、なんかもう汗が滲んできたんですけど…。わざわざホテルでこんな不快な時間を過ごすって、どんなドMなんですか!」
なお検証においては脱水症状や熱中症にならないよう、冷蔵庫に飲み放題のミネラルウォーターをたっぷり用意し、さらに赤外線カメラで、検証中の様子をモニターしています。
自分で試してみる…人はそうそういないと思いますが、もしやる場合は充分安全に配慮してくださいね。
マッツ「なんかもう暑さがやばいっす、眠れなくなりそうなのでもう寝てもいいっすか!」
という訳で、まずは普通のインナーの寝心地を検証してもらいました。
寝ている間の姿をモニターしてみると…暑いのか寝返りが多く、いかにも寝苦しそう。眠れないのか、起き上がったりスマホをいじることもしばしば。
翌朝、マッツ記者の部屋を訪ねてみると…うわっ、結露がすごい!
マッツ「おはようございます。もう何なんですか…全然眠れませんでしたよ。僕を殉職させたいんですか…!」
暑苦しさに寝起きも相まって、かつてないほど不機嫌なマッツ記者。
もはや日本の超熱帯夜を超え、まるで熱帯のジャングルみたいな値に。
マッツ「寝てる間、糞暑いわシャツはベタベタ張り付くわ、もう最悪でしたよ…マジ何なんですか新人潰しですか?」
あまりの不快さに、文句の止まらないマッツ記者。とりあえず言っていたことを要約すると…
普通の綿インナーの場合…
・汗でシャツがビタビタになって気持ちが悪い
・一度目が覚めると全然寝付けない
・汗臭くてたまらない、今すぐシャワーを浴びたい
・こんな気温をインナーでどうこうしようなんて無理
・多分刑務所ですらこんな扱いは受けない
・ほとんど眠れなかったので深夜残業代を出して欲しい
うーん、予想通りとは言え、散々ですね…!
というか、私も話を聞いてる間暑くて仕方なかったのですが、正直この暑さは、何を着たところでどうにかなりそうな気がしません。
2日目:エアリズムで検証
さてそれでは2日目、今度はエアリズムで超熱帯夜を検証してみましょう。1日目同様、ペットボトルの水も用意しビデオで様子を確認しながら行います。
マッツ「あの…前回超辛かったんすけど、今回辞退しても…ダメですよね」
ダメです。
マッツ「あ…おっ?前回の綿と明らかに違いますね…すごくサラサラしてて肌触りがいいかも」
どうやら着心地はかなりいいようです。
またエアリズムを枕に被せるといいらしいので、こちらも試してみます。
マッツ「あ、これいいかも…とりあえず暑くなる前に寝てイイっすか!」
という訳で、今度はエアリズムの寝心地を検証してもらいました。
前回と同じく、寝ている姿をモニターしてみると…前回同様寝返りは打っているのですが、前回と比べると明らかに回数が減っているようです。
そして翌朝…部屋に入ってみると、室温は31度、湿度は86%のやはり熱帯ジャングル状態。
首周りが全然汗ばんでない!
前回よりも、明らかに寝汗の量が減っているように見え…ますよね?
マッツ「いやー、エアリズム、マジ凄いっす。なんか前より全然寝られましたし、いつも家で使ってるパジャマよりも全然いいし…あ、これもらっていいんですよね?」
なんだか前回と比べると随分と上機嫌なようですが、感想を要約すると…
エアリズムの場合…
・肌触りがずっとサラサラ
・ベタつきをほとんど感じない
・汗臭さが感じられない
・暑いことは暑いけど、眠れるレベル
・前回よりずっとよく眠れた気がする
・トイレに起きたあともすぐに眠れた
・枕に被せたエアリズムもサラサラでひんやりとしていて気持ちいい
・もうちょい暑くてもいけるかも
・もらっていいですよね?(しつこい)
おお、想像以上に良かったようです。
普通のインナーとエアリズム、快眠度を比べてみると…?
さて、ただ感想だけでは比較が難しいので、アプリでそれぞれの快眠度を計測していたのですが、その結果を見てみると…
このグラフは下に行くほど深い眠りを示しているのですが、 目に見えてエアリズムのほうが深く眠れてるじゃないですか!
また、睡眠中の映像から寝返りや汗をぬぐう回数などを比べたところ、結果は一目瞭然。
正直なところ、インナーだけで極悪な熱帯夜を乗りきれるなんて無理だと思っていたのですが、検証の結果を見る限り、エアリズムの性能は噂に以上にすごかったようです。
おまけ:さらに暑い熱帯夜を検証してみると…?
ところでこれだけの性能が高いとなると、どこまでの熱帯夜に耐えられるのか気になりますよね?
そこで30度を超える環境をテストすべく、人型寝袋を着込んで限界に挑戦してみました。
マッツ「むおー、暑い…なにこの拷問…もうサウナですよこれ…」
マッツ「すいません、さすがにこれはいくらなんでも無理っす…!」
横になって5分で音を上げたマッツ記者。
寝袋が蒸発した汗を閉じ込め、熱も閉じ込めて放熱をさせてくれないので、さすがのエアリズムをもってしても無理だったようです。
余談ですが、検証を始める時マッツ記者は「ステテコなんておっさんくさい」とこぼしていたのですが、全身エアリズムに包まれた感覚が想像以上に快適だったようで、今では上下ともに愛用しているそう。
「今年の夏はエアリズムがあるので無敵です」と強気なマッツ記者。ならば次回は、赤道付近の国の熱帯夜で検証してもらおうかな…?