ノルウェー「フィンランド独立100周年のギフトは何がいいかな…そうだ山にしよう」海外の反応
国家間の多くは領土問題を抱えており、そう簡単に妥協できる問題ではありません。
ところが歩み寄りどころか、未解決の領地を相手国にプレゼントしようと考えている国がありました。
フィンランドとノルウェーの、ほのぼのしたお国事情をご紹介します。
Norway considers giving mountain to Finland as 100th birthday present
まず、プレゼントしようと考えている国はノルウェー。
隣国フィンランドでは、来年2017年に独立100周年記念(ロシアから)を迎えることから祝賀ムードなのですが、そこで国境を少しずらし、両国にまたがるハルティ山の頂上を贈るアイデアを検討中なのだそうです。
いくつか困難な点もあることからまだ正式決定には至っていませんが、できるだけ実施できるように進めているとのことです。
もしこれが実現すると、フィンランドの一番標高の高い地点となることから、文字通りポイント(頂上の意味もある)の高い贈り物になります。
現在フィンランドで最も標高の高い地点は1324mですが、国境をほんの40m動かすことで1331mの頂上を得ることになり、それまでより7mも高くなります。
(※ちなみにハルティ山は、地形的に頂上が2つあるタイプの山で、ノルウェー側にあるもう1つの頂上は1365m、国境から1km離れています)
まだ実際に贈られるかは未定ですが、国民の反応は上々のようです。
粋な計らいであると、海外掲示板には多くのコメントが寄せられていました。
●ええと、これで世界に知れ渡ってしまったので、もしノルウェーがフィンランドに山をあげるのをやめたら、他のどのプレゼントになっても比較して残念に思われるだろう。
ノルウェー:フィンランドの独立記念100周年おめでとうございます。私たちの友好関係を代表して、このクマの銅像をお贈りします。
フィンランド:いったいこれは何? 山はどこへ行った?
↑エサで釣っておいて、後で変更。とてもクラシックなノルウェーだ。
↑サンタ?
↑まぁそれはスウェーデン(IKEAで有名)がフィンランドに山を贈って、自分たちで組み立てなきゃいけない状況よりはましだよ。しかも部品が足りないんだ。
●もし贈り返したりしたら変な雰囲気になるんだろうな。
↑フィンランドが翌年、スウェーデンに同じ山をあげたらとても変。
●きっと彼らは俺たちに新しい地図を買って欲しいんだよ。両国とも地図作製法にかなり力を入れて投資している。そこでこの山が毎年行ったり来たりするだけで、世界地図の売り上げが伸びる。
●なんてハーモニーな関係なんだ。
↑本当に北欧人たちは愛すべき人々だよ。
●欲しいと要求もされてないのに、国家が領土を譲る関係ってあまり聞いたことがない。良い関係だ。
↑イギリスは毎年ノルウェーからクリスマスツリーのプレゼントを受けている。
↑ほら、君らは第二次世界大戦の時にずいぶん助けてくれたから、お礼だよ。
●自分はカナダ人で母国が大好きだが、ノルウェーのことを聞けば聞くほどすごい国だと思えてくる。ノルウェー人たちはその評判を誇りに思うべきだよ。
●そしてインドにいる自分はパキスタンと中国に囲まれている……。
↑ネパールもあるじゃないか。
ジョーク混じりのコメントもありましたが、隣国同士でこれだけ友好的なのは珍しいと実感できますね。