離婚の一番の原因は「浮気」でも「性格の不一致」でもなかった…ハーバード大学の研究結果
結婚相手と生涯を添い遂げることは、なかなか難しい時代となりました。
離婚の原因は人それぞれですが、ハーバード大学の研究により、アメリカの離婚の一番大きな原因が明らかにされました。
それは「不倫」でも、「性格の不一致」でもありませんでした。
Harvard Study: Biggest Factor in Divorce is Husband's Employment Status
理由はなんと「夫の雇用ステータス」なのだそうです。
過去40年の間でフルタイムで働いていない男性の離婚率はどの年も3.3%だったことを、ハーバード大学の社会学のキルワルド教授が発表しました。
フルタイムで働いている人の離婚率は2.5%であることから、35%も離婚率が高いことになります。
結婚の形や離婚に至る理由はさまざまですが、大きな変化は1970年代にあったと教授は述べています。
1975年以前に結婚したカップルは、家庭の仕事を夫婦で公平に分担すると別れやすい傾向にあったそうです。
しかしその後、傾向は変化して、現在は男性の雇用ステータスが大きな要因となりました。
女性の結婚スタイルは自由になってきているのに対し、男性はあまり変わることなく、稼ぎ手として期待されているようです。
この記事に対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。
●興味深い。フルタイムの職を失うと35%も離婚しやすくなるとは。もしかしてそれは男性のストレスが態度に出るからなのだろうか。あるいは単に夫が職を失うと妻が捨てるからなのか。
●時代が変わると、以前の研究の正確性が怪しくなる。
↑1960年に男性が家事を公平に分担していたとするなら、週に40時間労働し、家事を20時間していたことになる。その間、妻(専業主婦)は労働0時間、家事20時間となる。
↑つまり女性にいろいろな自由を与えながら、男性が稼ぎ手であるという考えはまだ過去のものとなっていないのか。
●ここで明確にすべきは、不本意に失職することは、家事の分担や家計の問題よりも離婚の原因となっているとあるけど、この研究では3つの要因しか比べていない。
実際は何千もの要因(宗教、ハンデキャップを持つ子供、病気など)が影響しているが、それらは全く比較されていない。
↑長く無職でいることからくる多大なストレスを、全ての人が理解しているとは思えない。ほとんどは将来の職に影響し、人生を変える大きな出来事とも言える。
そんな時に被扶養者がいたら最悪だ。健康保険を失うなどの緊張感や不安は夫婦関係も悪くする。そういうのを見てきたよ。
●無職になると「うつ」になりやすいので、自分はそれが理由だと思うな。稼ぎ手だと期待されていると特にね。
●結局は、お金の問題に行きつく。あまりマスコミでは言わないが、男性は経済的に成功する大きなプレッシャーがあり、それは女性が非現実的なルックスを持ちたがるのと似ている。
●無職になった人に会ったことはあるかな。あきらかに彼らは幸せではない。そして次の仕事に就くためのストレスがある。それが数か月や数年続いたときに、魅力がなくなっていくというのは理解できるよ。
●でもなぜ反対は無いんだろう。女性が無職になったときに離婚しやすくならない理由はなんだろう。
日本では離婚原因の順位は変わるかもしれませんが、夫の雇用ステータスが夫婦関係に響くのは間違いないようです。