イタリアのサッカー選手が試合中に死去、障害を持つ姉がたったひとり残された……元チームメイトの行動に称賛の声
2012年、イタリアのピエルマリオ・モロジーニ選手が、サッカーの試合中に心臓発作を起こし、25歳の若さで息を引き取りました。
モロジーニ選手はすでに父、母、弟を亡くしており、ただ独り、障害を持った姉だけが残されました。
すると、モロジーニ選手が3か月前まで所属していたウディネーゼの主将、ディ・ナターレ選手が、ある申し出をしたのです。
イタリア代表の10番を務めたこともあるディ・ナターレ選手。
訃報を聞くと「今夜は試合はできない、できるわけがない」と出場を拒否し、ウディネーゼもその夜の試合を辞退、その週はイタリアの全リーグ戦が中止・延期となりました。
そして彼は、身寄りのなくなったモロジーニ選手の姉、マリア・カレラさんの経済援助を引き受けると申し出たのです。
このエピソードに対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。
●ディ・ナターレはホントにいいヤツみたいだぞ、こうも書いてあった。
「2010年8月、彼はイタリアの偉大なクラブ、ユベントスへの移籍を断った。理由は彼の子供たちがウディネーゼの本拠地で成長していて、そこで家族が幸せだったからだ。
↑ディ・ナターレは行いも立派だよ。簡単にビッグクラブに行けたんだよ。それをウディネーゼの人々に永遠に忠実であることを選んだんだ。
↑ローマ一筋のフランチェスコ・トッティみたいだな。
↑そうだけど、ローマはウディネーゼみたいに小さなチームじゃない。
↑それはそうだけど、トッティはもっと良い選択もあった。
↑でも多くの選手が、家族が慣れ親しんだチームにいるために大きなお金を断るってのは、結構一般的だよ。
●なんて寛大なことをするやつなんだ。もし彼がそうしなかったら、その女性がどうなったかわかる人はいる? 政府からの援助はある? 彼女の生活の質がどれだけ変わったのだろうかと思うよ。
↑イタリアの社会福祉についての専門家じゃないが、いずれにせよ弟と親しかったディ・ナターレがフレンドリーな顔を見せてくれるなら、ずっとそっちのほうがいいよ。
↑あと、きちんとしたケアが彼なら持続的に可能だしね。公共の援助が基本以上のものだとは思えないし。
↑突然、人が心臓発作で死んでしまうことに恐怖を覚える。
体型が崩れている自分はジョギングをそろそろ始めようかなと思っているが、そこで高い心肺機能の上位5%の人々がそんな風に死んでいく記事を読んでしまった。
ルームランナーに乗った自分がそんな風になるんじゃないか、とても怖いよ。特に体調が悪い自分にはね。
↑彼には診断されていない先天性の心臓病があった。スポーツ選手でありながら、心肺機能的には上位の人々ではなかった。残念なことに、それがわかったのは後からだったんだ。
●「2001年、ピエルマリオが15歳の時に母親が死去し、2003年には父親も死去した。その後すぐに、父親を追うようにして身体に障害を持つ弟が窓から飛び降りて自殺し、同じく身体障害を持つ姉とピエルマリオのふたりが残された」
わお、母が死に、父が死に、弟が死に、そして彼が死に、そして姉だけが残されたんだ。なんて悲しいことなんだ。
(ピエルマリオ・モロジーニ - Wikipedia)
↑彼女にはディ・ナターレがいる。サッカー選手ではもっとも親切な人のひとりである彼がね。
●感動した。間違いなく称賛に価する。
●彼が倒れるところが画面下部でわかる。
Piermario Morosini has died after heart attack on the pitch - YouTube
↑なんてこった。チームメイトが試合を止めようとしてる姿にぐっとくる。
●身体障害者の姉を持つ自分にとっては、この話は心が温まる。
●ディ・ナターレがお気に入りだ。イタリア人のスター選手のほとんどが地に足がついて謙虚だと思うよ。この話は本当に気分がいいね。純粋に称賛したい。
スポーツ中の突然死は後を絶ちませんが、イタリアサッカー界はメディカルチェックや予防検査体制が先進的であることで知られ、近年は突然死が減ってきているとのことです。