2016年10月10日 20:09

「部下が、全ての人間と知り合いだと自慢するので確かめてみた…」というお話

 

誰であろうと知っている男デイブ
あるところに、デイブという自慢好きの男が居ました。

彼は上司にこう言いました。
「僕はみんなと知り合いなんです。誰でもいいので名前を言ってみてください。その人と知り合いですからね」

自慢に飽き飽きした上司は、「よし、じゃあトム・クルーズはどうだ?」と試してみることにしました。

「なんだ、トムなら昔からの友人ですよ、今から会いに行きましょう」
デイブと上司はハリウッドまで飛び、トム・クルーズの家のドアをノックしました。

My favorite joke: Everyone Knows Dave

すると、トム・クルーズが出てきて、「デイブじゃないか! どうしたんだい? 会えてうれしいよ。さあさあ入りなよ、ビールでも飲もう!」と大きな声で答えたのです。

感心しきりの上司でしたが、まだ疑いを捨てきれません。トム・クルーズの家を出た後で、「たまたま幸運だっただけだ」と伝えました。

「じゃあ、他の人でも試してみてくださいよ」と、デイブ。

すかさず上司は「オバマ大統領」を挙げました。
「ああ、旧友ですよ。ワシントンまで参りましょう」
2人は出発しました。

ホワイトハウスに着くと、オバマ大統領がツアー中の2人を見つけて手招きしました。
「デイブ、驚きだよ。今から会議に行くけど、お友達もいっしょにビールでもどうだい?」
これにはさすがの上司も震えましたが、それでも確信できずにいると、デイブは他の誰かの名前を挙げるように言いました。

「そ、それじゃあ、ローマ法王は!?」
「もちろん、法王はもう何年も前からの知り合いですから」
2人はローマへ飛び立ちました。

バチカンのサン・ピエトロ大聖堂にやってくると、デイブは言いました。
「これは厳しいですね、こんなに大勢人がいると気づいてもらえそうにないや。そうだ、警備員たちとも知り合いなので、ちょっと2階まで行ってきますね。法王といっしょにバルコニーから出てくるので見ていてください」

そうして群衆の中にデイブは消えていきました。

30分後……。
驚くべきことにデイブは法王と一緒にバルコニーに現れたのです。

やがてバルコニーからデイブが戻ると、上司は心臓発作を起こして救急隊員に介抱されていました。

あわてたデイブが人をかき分けて上司のところにたどり着き、上司に尋ねました。
「いったいどうしたのですか?」

上司はデイブを見上げて言いました。
「とどめの一撃があったんだよ。おまえと法王がバルコニーから出てきたとき、隣にいた男がこう叫んだんだ。『いったいあのデイブの隣にいる男は誰なんだ!』と」


たしかに、これほどの男と知り合いというだけで羨望の的ですね。

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