アメリカでどっちも年上の双子が生まれる珍事…どういうこと?
双子はだいたい同時に出産となるものの、どちらか先に生まれたほうが出生証明書では兄、あるいは姉となります。
ところがアメリカで生まれたとある双子は、両方とも兄(年上)だと話題を呼んでいます。
いったいどんなバラドックスなのでしょうか。
その珍事は11月6日に起こりました。
両親のエミリーさんとセスさんの間に男の双子が生まれ、サミュエル君とローナン君と名付けらました。
まず、サミュエル君が最初に生まれ、次にローナン君が生まれました。
ところがややこしいことに、出生証明書にはローナン君が年上だと記載されているのです。
どんなからくりかと言うと、まずサミュエル君が生まれたのは11月6日、日曜日のAM1:39。
すると、この日曜日のこの時間にちょうどアメリカの夏時間が終わり、1時間繰り上がったのです。
夏時間が終わるときは、AM2:00になったとたん1時間戻り、AM1:00となります。
ローナン君はサミュエル君の31分後に生まれたのですが、そのとき時計は1時間戻っていたことから、AM2:10→AM1:10となったのです。
その時間を看護師が記録し、日付と時間を記載する出生証明書上ではローナン君が年上となりました。
その結果、現実にはサミュエル君が年上、出生証明上はローナン君が年上となったのです。
2人が生まれた病院の看護師は、「40年働いてきた中で、こんなケースは一度もなかった」と述べています。
夏時間をはさんだために複雑なことになった双子ですが、はたしてどっちが兄で、どっちが弟と呼ぶべきなのでしょうね。