史上最強の消防車「ビッグウィンド」はロボットアニメ顔負けのデザイン…湾岸戦争などで活躍
消防車には多くの種類・形態がありますが、最強と呼ぶにふさわしいのはハンガリーで開発されたビッグウィンド“Big Wind”で間違いないでしょう。
「消防車なのに最高ではなく最強なの?」と疑問に思うかもしれませんが、車体を見れば、なぜそう形容されるのか納得できるかと思います。
The Biggest And The Most Powerful Fire Extinguisher In The World
こちらがビッグウィンド。
これは強そう……いや絶対に強い!(確信)
車体部分はソ連製の戦車(T-34)を流用し、2基の放水部分はソ連製の戦闘機(MiG-21)のジェットエンジンを使用しているとのこと。
放水部分は片方ずつ動かすことも可能。
開発当初(1968年)は汚染された戦車の洗浄などを目的としていましたが、現在は主に油田火災などで活躍しているとのこと。
湾岸戦争(1991年)で、サダム・フセインがクウェートを撤退した際に起こした油田火災の鎮火にも活躍しています。
(参考)T-34戦車。
(参考)MiG-21。
ちなみにこのくらいのプールなら2分ほどで吸い上げてしまうとのこと。
重量は38トン。3人乗り。毎分8000ガロン(約3万リットル)の水を放出します。
戦闘機と戦車を合体させるなんて、むちゃくちゃな発想にも思えますが、油田火災など並の放水では鎮火できないケースでは大活躍のようです。
実際の消火映像は以下をご覧ください。
Big Wind: The Ultimate Fire Extinguisher - YouTube