「医者やナースに質問、『仮病』がバレバレの患者はいる? それはどんなとき?」回答いろいろ
病院に診察を受けにくる患者の中には、病気やケガのふりをする人も少なくないそうです。
しかし、医師や看護師はその道のプロ。仮病の大半は看破されているとのこと。
「患者が明らかに仮病だとわかるのは、どんなときですか?」との質問が、海外掲示板に投稿されていました。
回答をご紹介します。
Doctors/nurses of Reddit; What is the most obvious case of a patient 'faking it' you have ever seen?
●聴覚訓練士だけど、聴覚消失や難聴のふりをする人はかなり多い。大人は仕事先の慰謝料や手当のためで、子供は注目を浴びたいか、学校をさぼるのが理由。
それを見破るのは割と簡単。
まず患者と普通の会話を交わすが、聴力テストでは重い聴力消失が見られる。いろいろなトリックでそれを見抜くのだけど、例えばマイクのボリュームを普通の音量まで下げて、彼らがブースに入るときに何かを落としたと伝える。すると本能的に拾おうとする。聴力は消失しているはずなのにだ。
その他には、患者の反応を必要とする聴性脳幹反応でも調べることができる。スティンガー試験では片方だけの聴力消失を突き止めることができる。
自分のお気に入りは、聴こえないふりをする子供たちに、言葉を繰り返させるテストをすること。ときどき「おしりの割れ目」みたいな面白い言葉を入れる。すると完全に聴こえている場合は笑ってしまうんだ。
結論は、聴力でウソはつかないほうがよい。簡単にバレるので。
●母親が緊急医療の看護師をしている。
ある女性が「百日咳」(Whooping Cough)を患っていると言い、咳をするたびに「wooOOOP!」(ウ〜〜〜ップ!)といちいち言ってたそうだ。
↑それは見てる分にはおもしろそう。
●医者の母親がよく話すエピソード。私が5歳のときに「気分が悪い」と訴えたそうだ。母親が私に「まつ毛は痛いの?」と尋ねると「痛い」と答えてたらしい。
↑母親に髪の毛が痛いと訴えたことがあるが、学校に行かされた。
●救急士だけど、いくつかエピソードがあるよ。
1つ目は地元のレストランから通報があり、駆けつけると男性が発作を起こして倒れていた。動かなかったが呼吸はしていた。
ウェイトレスに何が起こったかを尋ねて男性を見ると、薄目を開けてこっちを見ていた。こちらが見ていることに気づくと目を閉じた。それが何度か繰り返され、そこへ警察も来て何が起こっているのかをウェイトレスに確認した。
「この客はここで食べましたか?」「はい、食べました」「お勘定はいくらでしたか?」「14ドルです」
この時点で警官は患者のポケットから財布を見つけて20ドルを持っていたので、それをウェイトレスに渡し「おつりはいらない」と言った。
食い逃げできなかったと知った患者の顔が怒るのが見えた。だが発作のふりは病院までずっと続けていた。(フェイクだとわかった理由は、ここには書かない。悪用されたら困るので)
2つ目は、「13歳の子供が初めて発作を起こした」との通報があった。父親以外の家族全員がパニック状態だったが、その子供は明らかに仮病をしているとわかった。
父親と部屋の外に出て話をし、子供が仮病を使っていることを伝えて、その日に何があったかを尋ねた。すると子供の部屋からマリファナが出てきて、ちょうど叱られているところだったらしい。
発作は起こしてはいないことを説明して安心させたが、父親には念のため子供を病院に連れていくと伝えた。何の問題もないと子供を担架に乗せた。
救急車に乗せるために外に出ると、仮病はさらにひどくなった。救急車の中で仮病はもうわかっているので、やめるように言ったが続いていた。
着いた病院の医師にその子の仮病活動を伝えると、医師はそれをあまり快く思わなかったのか「仮病かどうかは確定していないのではないか」と言ってきたので、子供が仮病に至った理由まで説明して、きちんと証明もできると言った。
すると医師がそれを見たいと言ったので、子供のところまで連れて行った。そしてこう言った。「いいかい、ボブ(本当の名前は忘れた)、今から尿のサンプルが必要なので、起きて尿を取って欲しい。でも起きてくれないと今からチューブを大事なところに差し込んで、膀胱までつなげることになる。だから起きて尿のサンプルをとってくれ」
子供の反応はなかった。そこで「OKじゃぁ、あと10秒以内に起きてくれないなら、チューブを大事なところに挿すね。数えるよ。10、9、8……5、4、3、2、1!」
彼の目はそこで大きく開き、まばたきし、「いったい何が起こったの?」
一緒にいたみんなが笑い、医師は怒っていた。
●バーに、酔っ払って意識不明の女性がいると通報があった。彼女を救急車に乗せると、「私は今、発作を起こすところよ!」と腕を振りながら怒鳴った。
「普通発作を起こす人は、前もって起こすことを言わない」と言うと、彼女は「それは決めつけで、今から発作を起こしたときのために、私は用意していただけよ」と答えた。
●毎日あるよ。入院患者は苦痛を伴っている人が多い。そしてだいたいはちゃんとした理由がある。
いろいろな強さの鎮痛剤などを個人に合わせて使うけど、おおげさに言う人は多いんだ。痛さを10段階評価で尋ねると、たいてい答えは10(最も痛い)で、うめき声やもだえながら答える。
今では彼らの部屋に入る前に、外でしばらく中の様子を見聞きするようになった。だいたいテレビやスマホなどを見てリラックスしているのだが、自分が入室するやいなや「ああああ、いたたたたた……あああああ!!」
見ている分にはおもしろい。
医療の現場では、ありえないフェイクや仮病をする人が多いとのことですが、その道のプロをだますのは難しいようです。