近所の本屋「ジャンルの棚が変更になりました」→「えっ、それってもしかして!?」
本屋に行くと、多くの書籍がジャンル別に棚に並べられています。
小説、ノンフィクション、エッセイ、歴史、児童文学などなど、まずジャンルを見つけてから欲しい本を探すことになります。
とある海外の本屋で「本のジャンルが変更になりました」と告知がありました。
黒看板にチョークで書かれた説明をご覧ください。
「『終末ものフィクション』は『時事問題』の棚に移動しました」
なるほど……。
2016年に起きた終末を思わせるひどいニュースのオンパレードに、「もうフィクションではない」とみなすべき段階にきたと、この本屋は判断したようです。
『終末もの』
終末ものとは、フィクションのサブジャンルの一つで、大規模な戦争、大規模な自然災害、爆発的に流行する疫病などの巨大な災害、あるいは超越的な事象によって、文明や人類が死に絶える様を描くものである。
(終末もの - Wikipedia)
テロを始め、世界的に暗いニュースが多く起こった年ではありました。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●歴史上のどの時代より、それでも今の時代に生活したいと思うのは自分だけ?
いや、どうだろうな。まだここニューイングランドでは核問題が勃発してないだけか。
↑スマホで四六時中、ハレンチなものを見られるいい時代だもんな。
↑反論できない。
↑最近の、不安を煽り立てる考え方にうんざりだ。みんな現実的な見方ができていない。
↑きっと我々は人類の歴史上、もっとも平和な時代に生きている。
↑そうだな。大勢がそれを忘れているな。
●このジョークは今年の年末が近づくと面白くなくなる。
●『1984年』(ジョージ・オーウェルの小説)はノンフィクションに移動しました。
(全体主義国家によって分割統治された近未来世界の恐怖を描いている。1984年 - Wikipedia)
●歳を取るほど、人間はほどんど変わらないことがわかっていく。我々は集団で同じ過ちを何度も犯し、何度も誤った推論に陥る。正気と狂気の間を意味がなくなるまで何度も、そして永遠に繰り返すんだ。
●戦争だよ。戦争は何も変えない。
●ビルに飛行機で突っ込んだり、パーティ会場を無差別に乱射したり、トラックで群衆に突っ込んだり、確かにひどすぎるな。
●時事問題に怒っている人々は、本屋で働いている人々という感じがするよ。
2016年をどうとらえるかは意見の分かれるところでしょうが、2017年は平和に過ぎてくれることを望みます。