「図書館の床に『謎の黒いテープ』が…いったい何だと思う?」
これは北米のとある図書館なのですが、床を斜めに横切る黒い線が引いてあります。
いったいこの黒線、何を意味するものかわかりますか?
This library was built exactly over the Canada-USA border (the black line)
実はこの図書館、ちょうどカナダとアメリカの国境の上に建てられている「ハスケル・フリー・ライブラリー」だそうです。
そう、つまりこの黒い線は国境線なのです。
図書館の入り口はアメリカとカナダの両側にあり、どちらからも入館が可能。
館内をうろうろするだけで、アメリカとカナダを何度も行き来していることになります。
国境をまたいだこの図書館に対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。
●なるほど、ここで(片方の国で)禁止される本を手に入れられるんだな。
●どうやってこれが可能なんだい? 線の向こうに行くときはパスポートを見せないといけないのかい? それとも行ったり来たりは自由なの?
↑(投稿者)自分が訪れたときはアメリカ側の入り口から入った。だがカナダ側の入り口から入るときには、歩道に小さな標識が出ている。そしてこの図書館の歩道にいる限りはアメリカは行き来を許可するので、パスポートや報告は必要はないとしている。だがまたカナダ側から出ないといけない。
↑カナダからアメリカに渡るときにだけ、10分ほどの入国審査を受ける。
●テーブルは、ちゃんとどちらの国かを主張すべき。そしてカナダ人なのかアメリカ人なのか、どちらかにはっきりと座るべき。
↑テーブルは管理局と思う。
●「この本をそのテーブルのコーナー付近に運ぶつもりなら、身分証明書が必要になります」
●もし赤ちゃんが、この線の上で生まれたらどうなるの? 半分カナダ人で半分アメリカ人?
↑(投稿者)殺人現場の設定ならもっと興味深くなる気がするよ。
↑どこかのテレビ番組でやってほしいな。
↑「シンプソンズ」で、すでにやっていたよ。
●カナダ側のほうが本の値段は高いの?
↑(投稿者)借りるだけで売ってはいない。どこの国の住人かで基本の料金は決まってるんだと思う。
●ハスケル・フリー・ライブラリーだよ。
(The Haskell Free Library and Opera House)
律儀に建物内にまで国境線が引いてあるのもおもしろいですが、国境を気軽に行ったり来たりできる感覚は日本では想像しにくいですね。