「交通事故で『私は大丈夫です』と言った男が相手を訴えた理由は…」というお話
ある日、トラックにロバを乗せた男が交通事故で大怪我をして、相手のトラック会社を訴えることにしました。
裁判では、トラック会社の弁護士が男に次のように尋ねました。
「事故の直後、あなたは確かに『大丈夫です』と警官に向かって言いましたよね?」
A farmer named Clyde had a car accident.
男は答えました。
「何があったかを説明します。私はちょうど自分のトラックに、ベッシーというお気に入りのロバを乗せたところでした……」
しかし話の途中で、弁護士が割って入ってきました。
「そんな細かいことは尋ねていませんよ。質問にだけ答えてください。事故現場で『私は大丈夫です』と言ってませんか?」
男は続けます。
「ええと、私はベッシーをトラックに乗せて、運転していたのですが……」
弁護士は再び話をさえぎって言いました。
「裁判長、ここでは事故現場での事実を確立しようとしています。この男性は現場で警官に『大丈夫』と言ったのです。ところが数週間後の今になって、私のクライアントを訴えようとしているのです。これは詐欺行為に当たると思われます。彼に、質問にだけ簡潔に答えるように命じてください」
ところが、男の話に興味を持ち始めた裁判長は言いました。
「そのお気に入りのロバ、ベッシーについて話してください」
男は感謝の言葉を述べ、話を続けました。
「ええと、先ほど言ったように私はお気に入りのロバ、ベッシーをトラックに乗せてハイウェイを走っていたんです。すると巨大なトラックが『止まれ』の標識を無視して、私の車に横からぶつかってきたんですよ。
私は溝に投げ出され、ベッシーは別の溝に投げ出されました。私はひどくケガをして動けませんでしたが、ベッシーの鳴き声が聞こえてきました。そのうめき声で、ベッシーがひどい状態だとわかりました。
警官が現場にやってきて、ベッシーのうめき声に気付きました。彼はベッシーのところへ行き、息も絶え絶えの状態を見て、楽にさせてやろうと銃を取り出しこめかみを撃ったのです。
そしてその警官は、道路を渡ってこちら側にやって来ました。
銃を手に持ったまま、私に尋ねたんです。
『具合はどうだい?』
ここで何といえば良いんですか?」
教訓:話を最後まで聞くことは大切。