「29歳既婚、2年前に会社を辞めた。ボードゲーム作りを始めて3700万円を売り上げたけど何か聞きたいことはある?」回答いろいろ
一般的ではない人生を歩んでいる人の道のりは、かなり興味深いものがあります。
サラリーマンを辞めて「ボードゲーム作り」を職業にし、現在進行形で成功している男性が、海外掲示板で質疑応答を受け付けていました。
起ち上げから2年で、32万5000ドル(約3700万円)を売り上げているとのことです。
自分は29歳で既婚の男。ボードゲーム作りで生計を立てようと思い、2年前に仕事を辞めました。
今は妻と小さな会社を経営しています。最初のゲーム「セイラム」“Salem”はキックスターター(世界最大のクラウドファンディング・サービス)を利用して10万ドルほど売れ、2つ目のゲーム「トルトゥーガ 1667」“Tortuga 1667”は22万5000ドルを超えたところです。(2017年2月9日現在)
ボードゲームのこと、仕事を辞めたこと、在宅ワークのこと、何でも聞いてください。
最新ゲームのリンクも貼っておきます。
(Tortuga 1667: Kickstarter)
いちおうこれが僕。
Q: まずその成功におめでとう。前の仕事に戻りたくなったことはある?
A: ありがとう。今のところはないね。将来に対する不安から、リスクのない環境がよく見えることもあったけど、自由と仕事の融通が利くところはすばらしいよ。
Q: 一番お気に入りのクラシックなボードゲームは何? 元々ボードゲームには興味があった?
A: そうだね。自分は9人兄弟の家庭で育ったので、いつも家でボードゲームが出されていた。「クルー」“Clue”と「モノポリー」“Monopoly”には強い親近感を覚えていたよ。
最近のクラシックなゲームでは「パンデミック」“Pandemic”や「チケット・トゥ・ライド」“Ticket to Ride”や、「カタン」“Catan”だね。
(パンデミック - Wikipedia)
(チケット・トゥ・ライド - Wikipedia)
(カタンの開拓者たち - Wikipedia)
Q: 手取りの収入はいくら? どれくらい自分に入る?
A: だいたい半分くらいが製作費と運送料や送料。残りの半分は自分の家族を養ったり、次の投資に使う。そして新しいゲームを作り続けるのに使う。
Q: キックスターター(クラウドファンディング)で稼いだだって? いったい何個のゲームを売ったの?
A: 最初のゲーム、「セイラム」は去年の終わりごろにリリースしたけど、今のところだいたい1万個ほど。
(Salem | BoardGameGeek)
Q: ボードゲーム市場は広がっていると思う? 通常のボードゲームの市場以外にもマーケティングできると思う?
A: そう思うよ。巨大で急激なテクノロジーやスマホが普及してる時代だからこそ、人々は単純なボードゲームに快適さを見出すと思う。楽しめてクールなら、通常のマーケット以外にも広がると思う。
Q: どうやって始めたの? 何が理由でボードゲームのアイデアが出てきたの?
A: アラスカでゲーム仲間と夏に遊んでいたんだ。友人らとゲームにひねりを加えて、もっと良いものにしようと「ハリーポッター・マフィア」“Harry Potter Mafia”というゲームを作り、そのときにゲームデザインが好きだと気づいたんだ。
そこで最初のプロジェクト“Salem”にとりかかった。人生のすべてが自分にアイデアを吹き込む。映画、文化、現象、歴史など。何でもゲームのヒントになる。あとは正しい部分を引っ張ってくるだけだ。
Q: 自前のボードゲームを作ることのビジネス部分(会計、調達、保険、輸送など)で、困難に陥ったことはある?
A: あわてることも多い挑戦だったよ。だけど飛び込んでやってみることで学んだことも多い。それと大学では経済を専攻していたので、スプレッドシートやビジネスの決断、予算などで恐れることはなかった。
Q: 一般的に悪いボードゲームとは、どういうものだと思う?
A: 自分が気にするのは、運に頼りすぎるゲーム、運が関係なさすぎるゲーム、簡単に相手をぶちのめすメカニズムなど。
近年ボードゲームが盛り上がってきていることもあり、多くの関心を引いていました。
デジタルが氾濫する時代だからこそ、アナログゲームならではの良さを感じ取ることができますね。