サッカーの聖地まで…リオ五輪からわずか半年、会場の多くが廃墟に
2016年8月にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された夏季オリンピック。
それからわずか半年で、各会場や施設が廃墟化しているとのことです。
サッカーの聖地と呼ばれる、歴史あるマラカナン・スタジアムまでもが閉鎖、略奪の対象となっています。
Brazilian Olympic Park Crumbles To Dust Just 6 Months After The Olympic Games
こちらはサッカー決勝のマラカナン・スタジアム(ブラジルがドイツを下して優勝)。オリンピックの開会式・閉会式の会場にもなりました。
1950年、2014年の2度のワールドカップの主会場でもあり、ジーコが所属した名門CRフラメンゴのホームスタジアムでもあるなど、長い歴史を誇るサッカーの聖地。
しかしオリンピックから半年経った今は、こんな惨状に。
荒れ果てた芝。
8万人収容のスタンドのシートは、1割が壊されているそうです。
破壊されたベンチ。
すっかり廃墟に……。
なぜこんなことが起きたのでしょうか。
オリンピック期間中にかかった運営費を誰が支払うかで、主催者、運営会社、自治体でもめた結果、支払いが滞り閉鎖する事態となったのです。
そして誰も管理するものがいなくなったため、略奪の対象となりました。
こちらは新競技として話題を集めたゴルフ場(レセルバ・デ・マラペンディ)の現在。
20億円以上をかけたゴルフコースは、オリンピック後に期待された利用者が乏しかったことから資金難に。
すっかり寂れたオリンピックパーク。
水泳競技の会場。
会場内も廃墟に。
こちらは隣の練習用プール。
メディアセンターだった場所。
放置されたままになっています。
今となってはむなしい五輪のロゴ。
多くの施設が、オリンピック後に活用することを前提で多額の建設費が投じられましたが、期待通りにいってないのが現実です。
大会後に公営住宅として販売する計画だったオリンピック村も、売れ行きは芳しくないとのことです。
2020年の東京五輪ではこうならないように、教訓としたいものです。