GPDWIN GamePad レビュー/ポータブルゲーム機として使えるコントローラー搭載Windows10タブレット
PCゲームにはユニークで面白いタイトルが数多くありますが、ソファやベッドでゴロゴロしながら楽しもうと思うと、なかなか難しいものです。
PCゲームが携帯ゲーム機のようにもっと手軽に楽しめたら…と前々から思っていたのですが、そんな願いを叶えてくれそうなPC「GPDWIN GamePad」がGearbestで販売されていたので、実機をレビューしてみました。
外観&基本スペック
GPDWINはクラムシェル型のWindows10を搭載したPC。本体にはキーボードの他にゲームパッドを搭載しているのが大きな特徴です。
GPD WIN GamePad Tablet | GearBest.com
※割引きクーポンを発行してもらいました。決済時にクーポンコード「GPD28」を入力すると割引になります。
基本性能
CPUはIntel Atom x7-Z8700、メインメモリ4GB、ストレージ64GB、5.5インチ(IPS液晶)タッチパネルディスプレイを搭載。
またWi-Fiは802.11 a/ac/b/g/nに対応、Bluetooth4.1を搭載しています。
寸法&重量
サイズはディスプレイを閉じた状態で、幅155mm、奥行98mm、厚さ23mm。開いた状態の本体部分の厚さは17mmでした。
iPhone 6 Plus(5.5インチ)と並べてみると、幅(高さ)はほぼ同じ。
外観&操作性
本体上部。特にロゴなどはなく、右下にステータスLEDを備えています。
ポートは全て背面に集約されていて、左からUSB-C、HDMI-Mini、MicroSDカードスロット、フルサイズUSB3.0ポート、ヘッドフォンジャック。
背面にはL1,L2,R1,R2ボタンも備えています。
裏面。ファンの切り替えスイッチがあり、左から停止、低速、高速でファンが動作します。高速にしても動作音はほとんどなく、騒音は感じません。
FCC、CE、技適の認証も通っているようで、日本国内でも問題なく使えます。
キーボードはUS配列。ファンクションキーは数字キー+Fnで押すことができます。
キーのタッチはカチカチと硬めで、往年の名機、W-ZERO3などのPDAのハードウェアキーボードのよう。ゲーム中にうっかり押してしまうことはなさそうです。
ゲームパッド部は十字キー、アナログスティック2つ、本体上部にはL1,L2,R1,R2ボタン、キーボード右側にはSTART、SELECT、L3、R3、Xキーが備えたXBOXコントローラー互換仕様で、ほぼ全てのゲームで困ることはなさそう。
ゲームパッド中央にあるモード切替スイッチは、ゲームパッドの動作を変更できます。
モードは左からDirectInputモード、マウスモード、XBOXコントローラーモード。
マウスモードに切り替えると、左スティックがホイール、右スティックがマウス、L1,L2,L3が左クリック、R1,R2,R3が右クリックとして動作します。
実際に操作してみると、ポインティングデバイスよりも操作性は良好でした。
ヒンジは最大開度は180度。140度の部分でカチッと止まるようになっていますが、基本的にどの角度でも止まってくれます。
手に持ってみると、両手にすっぽりと収まるちょうどいいサイズ。
ただしL1,R1ボタンは外側寄りで、押し方に少し慣れが必要そうです。
ディスプレイ
搭載しているディスプレイは、5.5インチ1280x720のタッチパネルIPS方式。発色は鮮やかで、視認性は極めて良好です。
視野角をチェック。ディスプレイを4方向から斜めに覗き込んでみましたが、角度による色の変化はほとんどありません。
パッケージ&付属品
USB-Cケーブル、アダプタ、画面保護シートが同梱されていました。
動作レビュー
ゲームプレイ
まずはSTEAMのゲームを実際にプレイしてキャプチャした映像がこちら。
DARIUS BURST CS、REVOLVER360 RE:ACTORは標準設定で快適に遊べるレベル。Cities: Skylinesは重いので設定を最低にしていますが、それなりに遊べています。
ベンチマークテスト
続いて各種ベンチマークテストを実行した結果がこちら。
ドラゴンクエストVベンチマークの結果は次のようになりました。
640x480 標準:2318 ウィンドウ
640x480 標準:2453 フルスクリーン
640x480 最高:1917 ウィンドウ
640x480 最高:2242 フルスクリーン
1280x720 標準:1438 ウィンドウ
1280x720 標準:1787 フルスクリーン
1280x720 最高:1374 ウィンドウ
1280x720 最高:1391 フルスクリーン
PC MARKのベンチマーク結果は1369でした。
日本語化
届いた時点では英語になっていますが、コントロールパネルから言語を変更すれば、日本語表示に変更できます。
日本語化後。すべての表記が問題なく日本語に変わる事が確認できました。
デュアルディスプレイテスト
HDMI端子からディスプレイに繋ぎ、2画面出力できるかテスト。ミラーリング、拡張共に可能で、外部ディスプレイはフルHDで問題なく出力できていました。
USB HDD動作テスト
バッテリー駆動中に、USB3.0の2.5インチ外付けHDDを接続。
バスパワーの電力は十分に供給されていて、HDDの動作に問題はないようです。
SDカード動作テスト
128GBのMicroSDも、問題なく認識。本体のストレージが足りない時は、SDカードで拡張することもできそう。
バッテリー駆動時間テスト
続いてフルHDのMP4動画をリピート再生した状態で、満充電からバッテリーが切れるまでの時間を計測したところ、8時間経過後でも再生を続けていました。
バッテリー持ちはかなり良いようです。
総評
GPD WINは一見キワモノっぽいPCに見えますが、実際に触ってみると、汎用性の高いゲームコントローラー、マウスモードが非常に使いやすく、また十分にゲームが楽しめる性能ながらバッテリー持続時間も長く、非常に出来のいいPCに感じられました。
またUSB-Cに加えてフルサイズのUSB3.0ポートを搭載していて拡張性も申し分なし。中国製品によくある粗悪感は感じられず、面白さと実用性を兼ね備えたコンセプトが魅力的でした。
コンセプト的にはPCよりもSwitchと競合する気がしますが、Steamで数多くのゲームが安く買えて遊べる上に、Windowsアプリやwebブラウジング、動画も楽しめるので、活用範囲はずっと広そう。
ソファやベッドでゴロゴロとゲームや動画を楽しみたいなら、断然オススメですよ。
GPD WIN GamePad Tablet PC | GearBest.com
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その他Windows10 PCのセールも行われているようです。不安になるくらい安い…!
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