間違って「枝」のかわりに「葉っぱ」を作ってしまった木→なんと自力で訂正する
規則正しく「枝」「2枚の葉」「枝」「2枚の葉」と繰り返して伸びている美しい木。ところが1部分だけ、枝であるべきところに葉が育ってしまいました。
すると、自分で間違ったと気付いたのか、途中からまた枝を生やし直したそうです。
どういうことなのか、写真をご覧ください。
This plant made a leaf instead of a branch then corrected itself.
興味深いことに、まるで「あっ、違った」と言わんばかりに途中で葉っぱをやめて、また同じパターンに戻っているのです。
こういうのも自己修正能力の高さと言うのでしょうか、自然の神秘を感じます。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●どうやってこうなったの?
↑自然も何十億回と繰り返していると、まれに間違うのさ。
●誰か植物学者で説明できる人はいないかな?
↑植物学者ではないが、生物学IIの授業で学んだ。
枝や葉の先には分裂組織と呼ばれる細胞がある。この細胞のみが茎と同じ働きをし、葉、茎、枝になることができる。
この木に起きたことは日光が当たる量から判断して、もっと多くの葉のためにもっと多くの枝がいるとその細胞が判断したと思われる。
その結果、その葉だけを修正しなくてはいけなかった。各枝は葉が失われる部分から始まり、そうして茎が保持される。時間とともに茎が枝になり、細胞がそこから新たにできる。この途中の部分を「節」と呼ぶのだが、木がその葉を壊し始めて中に茎を保持したので、新しい枝ができたのだろう。
↑おめでとう。それが正しい答えだよ。
植物の成長表面には分裂組織があり、それが大変珍しいことではあるが、たまに誤った器官として発現する。
ハチの種類によっては分裂組織のDNAに干渉し、異状成長部を作らせることがある。同じように菌類で、根にそれをするものもある。
↑アグロバクテリウム属細菌もそれをやるよ! 植物の新しいDNAを誘導させるように使われる。
↑生物学ってすごい。
●きっと、ほかの細胞たちはその1つの細胞を見て、「する仕事は1つだろ」と思ってる。
●茎は枝は別なの? 自分はいつも茎は枝の赤ちゃんだと思っていた。
↑いくつかの茎は確かに枝の赤ちゃんだ。だが全ての茎が枝になるわけではない。
↑さらに学術的に言えば、葉柄(葉の茎)とえだ分枝(茎の茎)とがある。
●自分のファミリーツリー(家系図)で、自分の枝は多分こんな感じだと想像する。
↑養子だったのか。
●ペンで文字を書くときに“a”の代わりに“e”を書いてしまい、上から間違いを訂正するために“a”を濃く太く書いてかぶせるのと同じだ。
木よ、誰もダマせない。みんなに最初に“e”を書いたことはばれている。
↑なんてこった、オレはもう単語の全部の文字を濃くする。そうすりゃ何が起こったかきっとバレはしない。
●こんな小さな取るに足らないことに気づいたことに感心してるのは自分だけ?
でも共有をありがとう。これで自分の小さなミスに対して気が楽になった。自然だって間違うことはあるんだ、みたいにね。人間だけじゃない、自然も一緒。
●これは「軽く興味深い」なんてもんじゃない、興味津々な内容だよ。
滅多にあることではないですが、自然のエラーと修正する力に驚かされます。
自然が失敗することもあるのだから、人間が失敗するくらいは、しかたのないことかもしれません。