臓器提供の子どもに対して深々と頭を下げる医師たち…大きな反響を呼んでいた写真
脳死の扱いなどを含め多くの議論が交わされている臓器移植。たった今も世界のどこかで命のリレーが行われています。
中国の医師たちが、手術前にドナーとなった子どもに対して深々と頭を下げる姿が、海外掲示板で話題を呼んでいました。
脳死状態になった原因は脳腫瘍だとのことです。
移植によって大勢の命を救うわけになるのですが、脳死状態のドナー本人やその家族など、そこには言葉では表せない思いがあります。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●なんて悲しい写真なのだろう。
その子が他者の中で生きていくことで、母親が少しでも平和な気持ちになれますように。
↑移植手術を受けた人から、息子の心臓の音を聞いた母親のときのように、涙が出たよ。(参照:母親が亡くなった息子の心音を、移植を受けた人の体を通して再び聴く)
↑悲しい写真ではあるが、医師たちがどれだけこの犠牲と勇気に敬意を払っているかが見て取れる。いい写真でもあるんだ。
●ちょっと待って。彼らは臓器を子どもが亡くなる前に取り出すの?
↑脳死のあと、機械か何かでずっと生かされているのだと思うよ。臓器を生かすために移植の日まではそうするんだ。
●小さな子どもの臓器移植は自分が行った手術の中でもっとも困難なものだった。
うちの娘がその頃同い年くらいだった。なので麻酔を注入するのさえ涙ぐんでしかたがなかった。10年経ってもそのことをいつも考えてしまう。
●小児の臓器移植が行われているときに小児科病棟にいた。信じられない過程を目の当たりにして、しばらくカウンセリングを受けるほどだった。5年が経つけれどまだ乗り越えられていない。
●最終的に心臓を止めることになる胸骨切開用電動鋸と箝搾子(かんさくし)を持つ自分としては、ときどき箝搾子(かんさくし)を入れる前に一呼吸、考える時間を持つ。これはほとんどの人が経験することはないことだけど、いろいろな年齢の移植を何度も行っていても、絶対に慣れることはないよ。
↑なんてこった。臓器移植のときには、体がまだ生きているとわかっていなかったよ。それはこの全ての過程を違う次元へと持っていく。
●これが理由で医学部を中退した。誰かの命に対して直接責任を持つことが、自分には耐えられなかった。
●言葉もないね。子どもの死はとても悲しい。このシンプルな方法で敬意を示すことは医師たちに尊厳があるからこそだと思う。
多くの人に深く考えさせるきっかけとなったようです。
ご冥福をお祈りします。