ロボットにヒッチハイクをさせたらどうなるか…アメリカ横断の旅で実験した結果
ヒッチハイクの旅は、見知らぬ人の親切心を頼りに移動するものですが、地域によっては危険も伴います。
カナダの大学が「いったい人の親切はどれくらい続くのか」の実験も兼ねて、ロボットにアメリカ横断の旅をさせてみたそうです。
旅の結果がどうなったのかというと……。
A hitchhiking robot that relied on the kindness of strangers to travel the world.

結論から述べると、旅はたった2週間で終了しました。
見つかったときには頭がなくなっており、両腕ももぎとられていたそうです。
ヒッチボットと名付けられた子どもサイズのロボットは、カナダのトロント大学の実験プロジェクトとして製作されました。
アメリカ旅行の前に、カナダ横断を26日で遂げたり、ドイツではヒッチハイキングアドベンチャーも無事に終えています。
マサチューセッツのセイラムからスタートし、ボストンやニューヨークを通過したものの……。
残念ながら、フィラデルフィアの路地で、修理の出来ない状態で発見されました。
ヒッチボットにはバケツリスト(死ぬまでにやりたいことリスト)を持たせてありました。
ジャズ音楽をニューオリンズで聴くことや、ラスベガスやディズニーワールドへ行くなどのチェックリストも含まれていましたが、アメリカでは厳しかったようです。
このニュースに対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。
●「知らない人の親切を頼りに」
もうここが最初の難関だな。
↑でもカナダやドイツでは旅をまっとうしてるんだが……つまり……。
↑「最初のアメリカの旅」
それが2つ目の難関だな。
↑アジアを旅行すべきだった。すると細かく分解されて、きっと学校の課題になったかもしれない。
↑あるいは日本にたどり着いて、気づいたらフルサイズのガンダムになったかもしれない。
↑きっと日本にたどり着いて成人向けロボットになったんだよ。
●以前、フィラデルフィアの間違った出口に降りてしまったことがある。玄関先に座っている人達がじっとこっちを見ていて、明らかに歓迎されていない雰囲気だった。
↑フィラデルフィアでは、仲間たちもそんな目で見るんだよ。
↑そうだね。「何見てんだよ」
●一番ひどいのはフィラデルフィアで降ろしたやつだ。
↑「よし、おちびちゃん、着いたよ。さっさと下りな! ヒヒヒ、バカめ!」
↑少なくともフィラデルフィアの中ではナイスな地域で降ろしている。他の場所だったとしても100%サバイバルできないだろうな。
↑シカゴなら1日しか持たない。
●ええと、ドイツとカナダは横断できて、アメリカに行ったらダメだった?
↑「ヒッチハイカーは拾ってはいけない」と言われて育ったんだぞ。知らない人を信頼できるもんか。
●「ヒッチハイクの旅によりいろいろな興味深い人々と知り合い、美しい場所を見て、そして人類について学べることを望みます」
なんてこった?
↑人類についてある程度は学んだと思うよ。
↑アメリカ人について学んだんだよ、カナダとドイツは横断できているのだから。
●ヒッチボットのビフォー&アフター
●ヒッチボットは、ヒッチハイクをたくさんすると路地で殺されて終わると学んだんだ。
●オレは同じコースをたどったが、とりあえずまだ生きてる。
アメリカでヒッチハイクの旅は、スリルがあることは間違いないようですね。
全ての州や都市に当てはまるわけではないと思いますが、危険も大きいとのことです。