レビューに付いた酷評(1つ星)を宣伝に使った例…天才的だと称賛された広告
ロサンゼルスの男性が、ネットのレビューに1つ星の酷評を付けました。
普通であればビジネス的にマイナスな話ですが、なんとその1つ星レビューが、広告の宣伝文句としてそのまま使われたそうです。
どんな広告なのかご覧ください。
Utah ski resort gets a 1 Star review from a guy in Los Angeles
アメリカ・ユタ州のスキーリゾート、スノーバードを紹介する広大な雪山の写真。
派手にこけたスキーヤーと一緒に、1つ星のレビューが載せられています。
★☆☆☆☆
上級すぎる
スノーバードはとても難しい山だと聞いていたが、これはバカげている。
全コースが急勾配の滑降斜面か、ツリーウェル(木の幹の周りがゆるい雪で木の井戸のようになっているところ)になっている。
どうやってこんなところを滑るって言うんだ。楽しくないね。
グレッグ、ロサンゼルス、カリフォルニア
ほとんど愚痴のようなレビューですが、なるほど、ここがどんなに難しい山であるかを知らせる手法としては、これ以上のものはありませんね。
チャレンジ精神の旺盛な人であれば、われこそはと挑戦したくなることでしょう。
悪いレビューを逆手にとった、見事な広告手法だと称賛されていました。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●自分ならこんなレビューを書く。
★☆☆☆☆ここは勧めない。そうしておけば混雑するほど人が押し寄せないから。
↑いや、みんなスノーバードに行って、ソリテュードには来ないでくれ。特に月曜日はすごく混んでいるのでやめてくれ。だから月曜日には誰も行っちゃいけない。
↑しーっ、うちのコロラドリゾートもすでに混んでいる。こっちに来ないように。とても危険である。もう岩ばかりでスノーボーダーがぶつかってくるよ。
●妻と毎冬ここでスノーボードをしている。難易度で言えば、妻は同じく1つ星を付けるだろうね。ブルー表示はブラック相当で、ブラック表示はダブルブラック相当の難易度だ。ここは屋上の温泉がすばらしいよ。
↑温泉の難易度は高いの?
↑そうだね。最低温度は43度だ。
↑じゃあ、このレビューした人は正当な愚痴なの?
↑難易度のグリーン・ダブル・ブラックの範囲は各山ごとにに違う。全体がこぶだらけの山なら、他のどこでもブラック相当なのにここではグリーン表示だ。特に規定もないので山ごとに決定されている。色を好き勝手に変えても誰も何も言えない。
●スノーバードと聞いてどんな鳥を想像する? 自分はペンギンを想像した。
●レビューも良いけど、誰もこの写真がどんなに美しいか気づかないの?
このレビューなしでも魔法のようだよ。
●スノーバードは楽しいところだよ。だが初心者向けじゃないね。90%雪はならされていないし、地元感がよく出ているスキー場だ。
実際に難しいとの声が多く上がっていました。どのくらい難しいのか挑戦してみたくなりますね。