アリは万歩計の能力を持つことが判明…証明するために義足を付けて実験
アリが道を迷わずに巣に戻れるのは、地面に帰巣フェロモンを分泌し、マーキングしながら歩いているからと知られています。
実はそれだけではなく、巣までの歩数を覚えているそうです。
その万歩計のような能力を証明するために、研究者たちはアリに長さの違う義足を付けて実験しました。
実験はドイツのウルム大学の研究チームが行いました。
巣から10m付近のところにエサを置き、アリたちがエサにたどり着いたところで、素早くアリたちを確保し、25匹に足を長くする義足をつけ、別の25匹は足を短くしてから確保した場所に戻しました。
すると、足長のアリたちは巣から50%も遠くまで通り過ぎました。一方、短足のアリたちは逆に巣より手前の地点までしか行かなかったのです。
このことから、アリは歩数を覚えていることが明らかになりました。
ちなみにアリたちは、この新しい足の長さにすぐ慣れて、適応しはじめたとのことです。
この興味深い実験に対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。
●「……98、99、100!ただいま! おい! みんなどこに行ったんだ? おーい!」
↑義足の付いたアリって気味が悪い。
↑義足の付いたアリってのは、中2のガレージバンドって感じがするな。
●子どもたちは覚えておくとよい。科学とひどいことの差は、書き留めたかそうでないかだ。
●これは彼らの道に指を入れると、完全に彼らの1日を台無しにすることを説明している?
●いったいどうやってアリに義足を装着するんだろう。
↑院生によって。
↑「いいか、600の義足、100匹のアリ、がんばれ」
↑接着剤。
↑基本はゴリラ・グルー(接着剤の名前)を使うね。
●じゃあ、もしアリを捕まえて、全然違う場所に置いたら、家に帰られないの?
↑運よくにおいを見つけられたら帰れるかもしれないが、基本的には帰れなくなる。
●たまたま通り過ぎたというよりは、新しい靴を見せびらかしたかっただけかも。
●アリにすごくすごく長い距離を歩かせたらどうなるの?
●かわいそうなアリたち。
体に万歩計のメカニズムがあるとは神秘的です。人間にも迷わない機能が欲しいところですね。