「飛行機の緊急着陸で『脱出すべり台』がうまく展開しないと…こんなことが起きる」残念な3つの例
大型の航空機が緊急着陸すると、非常口に備わった緊急脱出スライド(すべり台)を風船のように膨らませて、乗客を地上まで降ろします。
しかしどんな物にも失敗はあるわけで……。
展開に失敗した緊急脱出スライドの例、3パターンをご紹介します。
Deploying plane evacuation slide from passenger POV
失敗例1
完全にあさってな方向に開いてしまったケース。
元気の出過ぎたすべり台といったところでしょうか。
失敗例2
機内で膨れ上がったケース。
出口どころか乗客が潰されて危険。
失敗例3
しぼんだ風船になってしまうケース。
しおれた元気のないお年寄りのようなすべり台。
地上を向いているだけマシなのかも。
実際はほとんど失敗することなはいそうですが、それでも人為的なミスも含めてトラブル報告はあるとのことです。
正常に展開している映像
Emergency Landing Airbus A320! Escape slide deployment - YouTube
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●きっと失敗例1の飛行機は、そこにいるだけでハッピーだったんだ。だって後ろの景色を見てごらんよ。
↑それは信頼性の高いアラスカ航空なので、めったにないことだよ。
↑失敗例3はよく起きる。でも大ごとではない。
↑失敗例2は飛行機がベビーを作ったみたいだ。
↑3つの例が見事にそろっているね、順番も完璧だ。
●自分はパイロット。
3つの例は、緊急脱出スライドそのものはデザインされた通りに機能している。
これらは人為ミスで起きた事故だよ。客室乗務員がドアを解除せずに展開するとこうなるんだ。スライドはかなり信頼ができるよ。人間が信頼できない。
↑メカニックだけど、自分もそれを言いにきた。
●最低でも機内では展開されないような仕組みで作るべきだと思うな。
↑最善は尽くされているよ。だが胴体にシステムが設置されていると、どうしてもスクが残る。訓練を受けていない乗客が緊急時に操作するとこうなるんだ。
↑バカでもできるようなデザインを作ると、さらに上のバカが出てくるんだ。
↑バカでも使える物づくりの問題点は、真性のバカを過小評価していることだ。
●これが理由で、半分のドアにしか脱出用スライドが備えられていない。
最後のはラグ・スライドとして使える。2人が下で強く持って、他の人をすべらせるんだ。飛行機が火事で、それが唯一の出口なら落ちて死ぬよりはましである。
展開の仕方にミスが起きるとのことです。緊急のときほどミスも出やすいのでしょうね。