2017年12月29日 13:15

「1885年にインド人、日本人、シリア人の女子医学生が並んで写真を撮った」歴史を感じる1枚

 

「インド人、日本人、シリア人の女子医学生、1885年」00
現代においても、日本人&インド人&シリア人がそろうのは、少々変わった組み合わせに思えますが、なんと1885年にアメリカで、女子学生3人が記念写真を残しています。

ペンシルベニア女子医科大学に通う3人をご覧ください。

An Indian woman, a Japanese woman, and a Syrian woman, all training to be doctors at Women’s Medical College of Philadelphia - October 10, 1885

「インド人、日本人、シリア人の女子医学生、1885年」01
何と貴重な美しい写真なのでしょう。

今から130年以上も前に、最先端の医学を学びにやってきた、国籍も人種も別々の3人。

その時代の民族衣装をそれぞれが着ているところも、異国情緒あふれる国際交流を感じ取れます。

ペンシルベニア女子医科大学は、世界初の女子医科大学で、治療実習のための病院を持ち、宗教・人種・国籍による差別をせずに受け入れていたようです。(※1970年からは男子学生も受け入れている)

この写真に対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。

●写真の背景や教育システムについて、もっとよく知りたい。

↑彼女たちは女性である上に、最も裕福で力のある家庭の出身だ。

↑うちの母親は70年代に女子大学を卒業したけど、後半の2年で男子も入学できるようになったそうだ。最終的にドレクセル大学の一部となった。

●これはシットコム(※)の良い素材になるな。
(シチュエーション・コメディの略:観客の笑い声が入ることが多い、アメリカ的なコメディドラマ)

●美しい。昔のシリアが恋しい。

↑シリアは1885年まで独立国ではなかった。オスマン・トルコ帝国の一部だった。

↑昔のトルコが恋しい。

●右の女性は、まるで魂を見通せるかのようだ。その見つめ方は強烈だ。

↑きっと精神病医になったにちがいない。

●インド人、日本人、シリア人……まるでジョークが始まるかのようだ。

●「みんなで写真を撮らない?」「もちろんよ、ちょっと待っててハープを持ってくるから」

↑45分後に彼女が現れて、
「ハープを持ってくると言ったのに、なぜそんなにアクセサリを持ってくるのよ」「あなただってネックレスをしてるじゃない」「たった1つでしょ」

●当時は女性だって理由で、すごく差別を受けていたのかな。
当時の医大は完全な男社会の縮図だった。女性であること、外国人であることの両面で大変だったと思う。

●自分の婚約者はクルド人で、もうそのシリア人医大生のイメージそのものだよ。気味が悪いほどクールでもある。

●そのシリア人に目を奪われる。ファッションにも1票入れておくよ。


当時(1885年)がどんな時代だったかというと、
アメリカ・アイオワ州では、世界初の盲腸の外科手術が実施されました。
日本は明治18年で、内閣制度が創設され、伊藤博文が初代の内閣総理大臣に就任しています。

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