トランプ大統領の今年最初のツイートは「パキスタンは嘘つき」、その理由は…
Donald Trump attacks Pakistan claiming
「アメリカは愚かにも15年に渡ってパキスタンに330億ドル(約3兆7000億円)支援してきたが、嘘や欺まん以外に何ももたらしていない。アフガニスタンでテロリストたちの避難所になり、ろくに手助けもしていない」
アメリカからの支援の巨額さにも驚きますが、パキスタンがあまり協力的でないことに、かなり業を煮やしているとのこと。
トランプ大統領の過激なツイートには、通常なら賛否さまざまな意見が目立つのですが、パキスタンに関しては多くのアメリカが同意するようです。
海外掲示板のコメントもかなりにぎわっていました。
●2018年の最初の日の世界ニュースがトランプに同意だなんて、オレは昨晩どれだけ飲んだって言うんだ?
↑たくさんだよ。
●これは100%正しい。
米国のほとんどすべての軍や政界の重鎮が似た見解で、さらにアフガニスタンも満場一致で同じ見解だ。
パキスタンはタリバンなどのテロリストたちのシェルターとなっており、アメリカから支援を受けるためと、アフガニスタンを不安定にさせるための2重のゲームを楽しんでいるよ。
↑彼らはビン・ラディンを隠していたしね。
↑それも軍用施設のある町だった。
●冷戦の時代、インドの中立度が減った後に、アメリカはパキスタンを支援した。冷戦後はインドとの関係が少しずつ良くなった。特に過去9年はその関係がさらに進展した。
モディ(第18代インド首相)は、たった1つアメリカとの関係で無視できなかったのはパキスタンへの援助だと言っていた。もしパキスタンへの援助を打ち切れば、その利益は絶大である。
↑アメリカがインドを支援したいのは、中国がアジアであまりに支配的になっていることに対抗してだ。
↑冷戦時代はインドをソ連の代理、パキスタンをアメリカの代理とみなされていた。
それでアフガニスタンのイスラム武装勢力ムジャーヒディーンを訓練して攻撃に利用した。
それが現在の、究極に無秩序な我々の状態を作ったんだ。
●パキスタン人でトランプを軽蔑しているが、これは気に入った。自分たちはその金を見ていない。うちの腐敗した指導者たちが自分らの懐に入れたんだ。
こういうツイートによって、指導者たちは痛手を受けるかもしれない。ライバルを買収できなくなったら、指導者たちを追い出せるかもしれない。
●どこでビン・ラディンは見つかったんだっけ? パキスタンの陸軍士官学校の隣に住んでいたよな。
↑世界でも有名な指名手配者が、アメリカの軍用地に相当するパキスタンの所有地で発見されたことは、もっと大きな問題にすべきだった。
●トランプのコミュニケーション方法が理想的ではないとしても、それが事実ではないとは限らない。
●そうだよ。アメリカはパキスタンへのごますりを50年もやってきたんだよ。なぜかわからないがね。
●パキスタンは2万人以上の市民と6000人以上の兵士を戦争で失っているよ。経済的損失は1200億ドル(約13兆円)。
350億ドルの「援助」のうち145億ドルは輸送や空輸のサービスの支払いであり、実質的には援助ではない。
なぜなら戦車、銃、軽車両や食糧は、カーブル(アフガニスタンの首都)まで勝手に飛んではいかないから。そのため実際の援助は15年で150億ドルということになる。これは経済的な損失1200億ドルに比べるとずっと小さい。
アメリカはごまをすっていたわけではない。どちらかというと、両方にとっての不安定な関係かつ、不利益な取り決めだった。両方が不利益だと思う唯一の悪い結果だと思う。
●金を送るのをやめようぜ。みんな自由にオレらを嫌っていい。
●専門家はずっとこれと同じことを言い続けていたと思う。BBCはこれについてのドキュメンタリーを作っていたよ。「秘密のパキスタン」というタイトル。
(Secret Pakistan - Documentary by BBC Part 1 on Vimeo)
冷戦時代と現在では、外交関係もガラッと変わっているので、なかなか一筋縄にはいかないようです。