お人好しが多いカナダには「謝罪条例」がある…驚きの内容とは
交通事故を起こしたら、むやみに謝ってはいけないと言われたことはありませんか。
過失割合を決める際に不利になるリスクがあるためですが、お人好しな国民性と言われるカナダには「謝罪条例」“Apology Act”があるそうです。
どんな内容なのでしょうか。
「謝罪条例」は、事故後に誰かに謝ることがあっても、裁判では罪や責任を決定する判断には使えないというもの。
謝罪した人にだけ過失があると、一方的に決められないことを意味しています。
この条例によって、謝罪をすることによって不利益が発生することを避けられるのです。
逆に言えば、こうした条例のない地域で謝罪をすると不利益が生じてしまうとも言えます。うっかり謝ってしまうとトラブルが大きくなりかねないので、注意が必要ですね。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●ケベック州ではそれだけではなく、「善良な市民の条例」もある。これは心肺蘇生法や救急のトレーニングを受けている人が、人助けで心配蘇生した際にケガを負わせてしまったときに、助けられた人から訴えられないという法律である。
↑それはトレーニングを受けてなくても適用される。助けるという目的で行った行為であればよい。
↑イタリアでは資格を持った看護師以外は心配蘇生を行うことは違法。これは意味がわからない。
↑デンマークでは救出に関与しなければ、むしろ責任を問われる。ファーストエイド(応急手当)のコースは運転免許を取得するときに必須なんだ。
↑ここドイツでは、車の事故を目撃した者は必ず止まらなければいけない。現場の安全を確保した上で警察や救急などに知らせなければいけない。
そして出来る限りの応急手当もしなければいけない。これをしないことは犯罪である。
↑犯罪なのは警察に連絡しないことだけだけどね。安全確保はかなり危険なので、必須ではない。
●カナダの代わりにこの投稿で混乱させたことを謝っておく。
↑訴えることができなくて残念だ。
●アメリカにもあるよ。州によるけど、医者が患者の家族に謝るときも、医者が過失を認めるのとは別らしい。
↑全部の州ではない。なので子どもたちに絶対に謝らないように言い聞かせる必要があった。多くの州では謝罪することは過失を認めることを意味する。
↑それは信じられないほど愚かだな。
↑36の州で謝罪条例があるよ。
●それは刑事と民事の両方に使えるのかい?
↑そうだよ。謝罪だけでは責任や罪の証明にならないということ。
●何しろカナダ国民の半分は、どんな相手にでも最初に発する返事が「ごめんなさい」“sorry”だからだね。
↑その通り。カナダ人の自分はバックしてきた車にぶつけられたのに、最初の発した言葉が「ごめんなさい」だった。
↑クラスの男子学生が「社会実験」としてバーでわざといろんな人にぶつかった。結果は95%の人が彼がぶつかっていったことに謝っていた。
↑うちの母親は、駐車された無人の車にぶつかって謝っていた。
↑それはとてもカナダらしい。「ごめんなさい」は我々ハワイアンの「アロハ」に相当するね。
●子どもの頃、父親から「交通事故に遭ったら絶対に謝ってはいけない、それは罪を認めることだ」と言われた。父さんめクソくらえだ。オレは謝りたいだけ謝って良かったんだ。
↑「オレはもう誰にだって謝りたい相手に謝る、これを誰も止めることはできないんだ!」
●法律は必要のあるときに作られる。
●中国には全く逆の法律がある。事故後に誰かを助けることは罪を認めるのと同じこと。このせいで大勢の人が亡くなった。誰も人生の危険を冒してまで救急車を呼ばないからね。
↑それはひどい。
日本もよく謝る国民性なだけに、どこにでもこうした条例が欲しいところですね。