2018年02月09日 19:00

スイス領空にハイジャック機が侵入…スイス空軍「業務時間外なので対応しない」→代わりにイタリア&フランス空軍が対応する

 

エチオピア航空がハイジャック00
ヨーロッパ先進国は、労働者の休暇や労働時間を尊重していることで知られていますが、それは軍隊にも当てはまるようです。

2014年2月17日に、ローマ行のエチオピア航空702便がハイジャックされ、スイスの空港に緊急着陸する事件が起きました。

ところがスイス空軍は業務時間外であるとの理由から、対応しませんでした。

A hijacked Ethiopian Airlines plane was headed to Switzerland

ハイジャックを起こしたのは非武装の副操縦士で、目的は亡命。702便はジュネーヴ・コアントラン国際空港に着陸し、乗客・乗員202名全員は無事でした。

しかしながら当機を誘導したのはスイス空軍ではなく、フランスとイタリアの空軍だったのです。

この件に関して、スイス空軍は「空軍基地は夜間や週末は閉鎖されているため、介入することができなかった」と述べています。

閉鎖理由は予算や人員の不足で、緊急時には近隣諸国に頼ることを前提にしているとのことです。

この事件に対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。

●ライフハック:スイスは週末に攻める。

↑ドイツ人だが、悲しいことに我々の軍備も機能していない。戦いもアウトソースできるかな。

●「もしもし! ……スイス空軍にお掛けいただきありがとうございます。ただいま営業時間外となっており電話を受けることができません。発信音のあとにお名前、連絡先、緊急内容などをお残しください。月曜日から金曜日の営業時間に折り返しいたします。もしこれが真の緊急ならば、フランスにお電話し直してください…‥ピー」

●フランスやイタリアから軍事援助? それは恥ずかしいだろう。

●平日に良い仕事をしたので、残業は賃金奴隷にやらせておこうってところだな。

●「はは、すみません、今ちょうど事務所を出たところなんです、月曜まで待ってもらえます?」

↑バミューダの入国管理局員が一度それをやっていたよ。艦隊の船員たちが昼夜を問わず1週間かけてようやく到着したんだが、その日の就業時間の1時間後に着いた。
多くの疲れた船員たちが風呂に入って暖かいベッドに寝たいという願望なんて、職員たちは知ったこっちゃないと決断したようだ。

↑それは思ってるよりも頻繁にある。

↑2018年の「それはオレの仕事じゃない」コンテストの優勝者だな。

●仕事先でスイス軍について母国人と話をしたことがある。
彼は空軍出身で、戦闘機の経費について不満があると漏らしていた。「スイスはあまりに小さいので、空中に出てエンジンを吹かしてスピードを上げると、もう他の国なんだ」と言った。なかなか面白い会話だった。

↑それは実際に面白くて良いポイントだ。充分なスペースがないと操縦の練習もままならないな。

↑ほとんどは近隣の国から許可を得て使わせてもらっている。

↑Googleによるとスイスは一番幅のあるところで350km。
F-15(スイスでは何を飛ばしているか知らないが)のトップスピードで時速3000km。まっすぐ直線に飛んで一番遠い国境から国境まで7分……。

↑スイス・ファイターF/A-18で、11分未満で一番長い部分のスイスを横切ることができる。

●スイスへの侵略は金曜日の夜6時に設定しよう。抵抗は月曜日の朝7時までないものと予測。ただし朝のスイス人のパワーには気をつけなければいけない。

↑スイス・アーミーを敵に回してはいけない、彼らのナイフのことは聞いたことない?

●基本的に彼らは、防衛をアウトソースしてるんだな。もしすべての軍が私営化されたらどう変わるのかな。

↑面白いのはルネッサンスの時代は、近隣諸国のほとんどがスイスの軍隊に頼んでいたんだ。時代は変わった……。

●バチカンのローマ教皇の護衛にスイスの私営化された軍隊を使っているよ。もう500年以上にもなる。


ハイジャックのような緊急時さえ、休みを重視しているのは徹底してますね。

日本の労働時間も見直したいところです。

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