マスコミに嘲笑された「トンデモ装置」を大学教授が購入…その理由が話題を呼ぶ
こちらは1950年代に開発された「オルゴン蓄積器」という装置。
集めた性エネルギー(性欲)の箱の中に入れば、ガンだって治るというふれこみの、実にあやしい装置でした。オルゴン理論は英語Wikipediaでも疑似科学と説明されており、つまりはオカルトやトンデモに属するもの。
当時のマスコミにも嘲笑されたのですが、FDA(米国食品医薬品局)は1人の購入者を記録しています。
その人物はなんと大学教授。買った理由が興味深いと海外サイトで話題を集めていました。
the Orgone Accumulator, a device sold in the 1950s
大学教授「この装置がインチキくさいことはわかっていたが、妻が黙って1日4時間もそこに座っていてくれるのに役立つ、という理由で買った」
な、なるほど。
どんな物でも使いようですね。いったいいくらで購入したのか気になるところですが……。
オルゴン理論を提唱したのは、アメリカの精神分析家であるヴィルヘルム・ライヒ。ちなみにオルゴンはオルガスムス(性的絶頂)から名づけられています。
(ヴィルヘルム・ライヒ - Wikipedia)
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●いかにも1950年代らしい答えだ。
「完全なるたわごとだ。だが妻を静かにしてくれる」
↑「マザーズ・リトル・ヘルパー」(ジアゼパム)を処方するよりは安全だと思う。
(※主に抗不安薬、抗けいれん薬、催眠鎮静薬として用いられる)
↑きっと妻もうさんくさいとわかっていたが、夫から逃れる言い訳になると思ったんじゃないかな。
●全ては1911年にシベリアに落下した隕石の中から見つかった金属板の7つの神聖な真実を基にしたものなんだ。とても良い本だよ。オルゴンについての章はおもしろいよ。
●オルゴンとは目に見えない宇宙の生命エネルギー分子で、これが我々の気分や行動を左右する。ネガティブオルゴンは世界の問題の根源なんだ。
●もし休暇でメイン州レーンジュエリーを訪ねることがあれば、ライヒ・ウィルヘルム博物館でオルゴン蓄積器について知ることができるよ。
自分はハイキングとスイミングのほうが魅力的で行かなかったけど。
↑2年前の夏に、家族とそのあたりに休暇へ行った。ハイキング中にたまたまそこを通りかかった。失望はしない。本当に興味深い。そして奇妙ではある。
彼はクラウドバスターという装置も開発した。空気中の雲にオルゴンを撃ち込んで、壊して雨を降らせるというものだった。
全てが過度に性的であった。超絶に変だった。
↑ウィルヘルムは刑務所で亡くなった。アメリカ政府は彼の本を全て焼却しようとしていた。
↑それが理由でウィリアム・S・バロウズ(作家)は彼のアイデアには何かあると信じた。
↑そのハイキングコースを「オルゴン・トレイル」と名付けてもいいな。
●なぜ静けさと孤独さを深めるために、わざわざ装置を買い求めたのだろう? 普通に自然の中にあるだろう。
●いちおうその装置はインターネットで買えるよ。
↑作るのも簡単だと思う。
いろんな意味でいわく付きの装置だったようですが、21世紀になっても科学的根拠の乏しい製品が減ってないのが残念なところではあります。