「犬がお金をくわえて肉の注文に来た、驚いた店主が後を追うと…」というお話
犬が肉屋に近づいてきたので、店主がしっしっと追い払おうとしたら、10ドル紙幣とメモをくわえていることに気づきました。
メモにはこう書かれていました。「ラム肉の切り身を5枚ください」
肉屋は驚いてお金を受け取り、切り身を入れた袋を犬に噛ませてやりました。そしてさっさと店を閉め、犬のあとを追跡してみることにしたのです。
As a butcher is shooing a dog from his shop,he sees a $10 and a note in his mouth
犬は信号が青になるのを待ち、左右を確認して、道路の向こうにあるバス停まで渡っていきました。
そしてバス停の時刻表を確認するとベンチに座りました。しばらくしてバスが来ると、バスの前に回り、時刻を確認してからバスに乗り込みました。
肉屋はあっけにとられて、さらに後ろをついていきました。
バスが郊外に向かって走り出すと、犬は動く景色を楽しんでいました。
しばらくすると後ろ足で立ち、肉球で「とまります」ボタンを押しました。肉屋も犬に続いてバスから降りました。
犬は家に向かって走っていき、玄関前に袋を落としました。そして裏の小道を走り、ドアに向かって大きく「わんっ!」と吠えました。何度もそれを繰り返しました。
しかし返事はありません。
やがて犬は壁を飛び越え、庭へ回り込み、窓に向かって頭を叩きつけました。そしてまた玄関に戻って待ちました。
すると大柄の男が、ののしったり怒鳴ったりしながらドアを開けました。
肉屋はその男に叫びました。「いったい何をやっているんだ? この犬は天才なんだぞ!」
すると大柄の男はバカにしたような顔で言いました。
「天才だと……バカめが。この犬が鍵を持って出るのを忘れたのは今週2回目なんだぞ!!」
教訓:天才に小さな失敗は許されない。