「かつて流刑地だったオーストラリアの人に質問、あなたの先祖が犯した罪は何ですか?」興味深いエピソードいろいろ
その昔、イギリスの犯罪者が島流しにあってオーストラリアへ送られる時代がありました。(1788年〜1868年)
流刑地の時代からは何世代も経ていますが、先祖から当時の事情を伝えられている人もいることでしょう。
海外掲示板にこんな質問の投稿がありました。
「オーストラリア人に尋ねます。あなたのひい、ひい、ひい、ひいおじいさん・おばあさんの犯した罪は何ですか?」
回答をご紹介します。
Australians of reddit, what is your great-great-great-great-grandparents crime?
●ひいおばあちゃんが自分に教えてくれた。
3兄弟で船に乗っていて、物資を獲得しては売り払って利益を上げていたそうだ。そうだよ、彼らは海賊だったんだ。
(追記)どうやら実際は密輸入者だったようだが、ひいおばあちゃんが少し盛って伝えたようだ。もう亡くなっているので確認のしようもないけれどね。
●パンを盗んだみたいだ。それが理由で自分はこの巨大な島(大陸)に住んでいる。
↑生きるためには食べないとな。食べるためには盗まないとな。
●上院議員の1人をののしった。
↑今なら良い意見と呼ばれるだけなのにな。
●クリケットボールの不正改造。
●うちの一族に伝えられているのは、先祖はガチョウを盗んだために連れてこられたとのこと。おそらく都合よく脚色されていて、元の所有者はそのガチョウを捨てるつもりみたいな設定になっていた。
●馬を盗んだそうだ。現代でいうとGTA(ゲーム)の行為に当たるのだろうな。
●ひいおじいちゃんが、プロイセン(現在のポーランド付近)から1890年代に移民してきた。理由は巻き込まれてばかりの戦争に嫌気が差したからだそうだ。
●うちの家系図を読んだ内容からは、先祖はシルク製のベビーシューズを盗んだそうだ。彼女の働き口だったようだ。
●先祖の叔母から小麦粉を一袋、ジョークとして盗んだらしい。
理由は叔母が神経質なので、小麦粉のひと袋を盗んでも気づくだろうという理由だったらしいが、本当に叔母は気づいた。
それで起訴され、オーストラリアへ送られた。先祖の名前はヘンリー・ケイルと言う。免罪になった最初の罪人でもある。最初の開拓者として彼を運んできた船の船長を訴えて裁判に勝ったんだ。
最終的に彼は、ボタニーベイ地域の大きな跡地を所有することになり、世界規模の貿易会社を作った。
今の自分の疑問は、いったいそれらのお金はどこに行ったのかということである。
↑富のほとんどは、3代以上は受け継がれないと言うね。よっぽど注意深い計画がなければね。
●ズボンを一着盗んで7年の島流し。英国中央刑事裁判所の写しをネットで読むことができるよ。彼の娘が町長の息子と結婚したそうだが、反対されただろうなと想像する。
●1人はイギリス人でパンを盗み、1人は同じくイギリス人でタバコと羊を盗んだ。そして1人は威勢の良いアイルランド人の娼婦だった。
↑売春は島流しの罪ではなかったのだが、流罪の女性は全員が娼婦として分類されたようだ。
↑きっとアイルランド人ってだけで罪だったんだろ。
↑それが理由でアイルランド人の半分はアメリカ開拓に行ったんだ。
●たった40シリング(2ポンド)の価値の服を盗んで7年の刑。別の流罪の女性と結婚し、13人の子どもを持って、最後は54歳で自殺した。Wikipediaのページもあるよ(Nathaniel Lucas)。
↑13人も子どもがいたら、オーストラリア人の半分は親戚だろうな。
●ウェリントン公爵の中華料理を盗んだ。
オーストラリアならではの先祖エピソード。
基本的に小さな盗み程度の軽犯罪が多いようですが、凶悪犯罪を犯していると結婚しにくかったり、子孫には伝えないのかもしれませんね。