「刑務所にいた人に質問、出所しても消えない癖はどんなもの?」元服役囚たちの回答いろいろ
刑務所という特殊な環境で染みついた習慣は、そう簡単に消えないようです。
「刑務所を出所してから、抜け出すことが最も困難な癖は何ですか?」という海外掲示板の質問に対する、元服役囚たちのコメントをご紹介します。
What was the hardest prison-habit to break after being released?
●何週間もフォークを使わなかった。何も考えずにすべてのものをスプーンで食べた。
↑同じだ。ステーキをスプーンで切ろうとしているのを見た父親から、「お前はもう自由だ」と言われた。
↑なぜかわからないが、君の父親がモーガン・フリーマンだと想像してしまった。
↑軍にいた頃の癖で、オレは今でもそうしてる。フォークで食べるのが大嫌いだ。スプーンか箸をくれ。
↑ブートキャンプ(軍隊入隊者を訓練するためのキャンプ)のあと、恐ろしいスピードで食べる癖が何年も治らなかった。今でもゆっくり食べることは難しい。もう10年以上経つのにだ。
↑3人兄弟の一番下だけど、40代なのに同じ問題を抱えているよ。
↑孤児院やホームレスシェルターにいたよ。他の7人の子どもと1つのコーンフレークスが入ったボウルを取り合った。
小2か小3の頃には「冷たいものを食べる」や「速く食べる」が「何か食べものを得る」と同義だった。
●シャワーで好きなだけ時間を使って洗うことを忘れた。最長でも5分以内で出てしまう。
●エクササイズすること。刑務所では外に出られると、みんな動き出す。ほぼ全員がやっていたね。外に出たら今でもしてしまう。その癖は抜けないね。
●トイレットペーパーをベッドの下に集める癖。無意識にそこに10ロールも集めていたよ。
●たった4か月しかいなかったので基本的に抜けない癖はなかったが、1つあるとしたら人に許可を求めずに何かをするということだった。
誰もそこには監視する人がいないのを思い出すまで時間がかかった。
●ひどい交通事故を起こして6年ほどいた。
出所した後、何をするにも妻にいちいち伝えていた。数週間経つと妻が面倒くさがった。
↑「今から君のサプライズ・バースデー・パーティを計画します」
●なんでも刑務所フードにしてしまうこと。
誰が見ても嫌がるのだが、ついついソーセージ、ピクルス、チーズ、ドリトス、チートス、それらを全部ラーメンにぶち込んでしまう。もう5年以上も前に出所しているのにだ。
●後ろにいるやつが何をするのか確認してしまうこと。後ろに人を立たせないこと。誰かと道ですれ違うと、すれ違ったあとで振り返ってしまうこと。
●さっと立ち上がってどこかに行くとか、もう何千もの選択の中から明日の計画を立てるとかだね。周囲の人をいちいちチェックする癖が抜けない。誰もが脅威ではないと言い聞かせないといけない。
●簡単に抜けない癖は何かだって?
どうでもいいことを、何でも正しいと思っているじいさんと話をすることだよ。
簡単に抜ける癖は何かだって?
最高のラーメンを食べることや、メキシコ人にヘアカットをしてもらうことだな。
●鋭利なものを見つめる癖。
ロクでもないことに使おうなんて一切思っちゃいないが、すぐ手に届くところに合っていつでも使えることにショックを受ける。いったい何が鋭利なものとして使えるかを知ると驚くと思う。
誰かが野菜を切るためにナイフを手渡してくれるだけでも怖い。ガラスは最も怖いものだ。全ての洗面所の鏡も。簡単に割って、さっと凶器に変えることができる。イタリアン・レストランのトイレがそんな危険な場所だとは信じられない。とにかく物を武器と考えないことが非常に難しくなった。
規律や緊張の張りつめた場所に長くいると、なかなか抜け出せない癖ができてしまうとのことです。
軍の経験がある人も似たような習慣になるようで、大勢が同意していました。