認知症のお年寄りがうっかり施設を出て行かないように…エレベーターをほのぼのとしたデザインに変更
介護施設では、認知症の高齢者が不安を感じて施設から出てしまうケースが少なくないそうです。
精神的な負担をかけることなく解決するため、エレベーターにある工夫を加えてみたところ効果を発揮したのだとか。
ユニークなデザインのエレベーターをご覧ください。
This centre for long term ill elders redesigned their elevators to create less anxiety and avoid patients running away. from r/pics
下が元々のエレベーター。
ボタンを目立たなくするため、ポップな食器棚に見えるよう描き替えました。
これによって、認知症のお年寄りがうっかり施設を飛び出してしまうことを減らしているとのことです。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●もしうちの食器棚が急に開いて、人が出てきたら……自分ならめちゃくちゃ怖い。
↑あるいはその食器棚が人を吸い込んで行ったら、もっと怖いぞ。今日は寝てはいけない、でないと食器棚に捕えられてしまう。
↑もし認知症なら、そのことをきっと5分くらいで忘れるので心配しなくていい。
↑うちの祖母は認知症だが、5分ルールはちょっと長すぎる。だいたい20〜30秒で忘れる。
●ただ真っ赤な怖い止まれ標識を取り除くだけで助けになると思う。
↑本当に! 写真の中でそれだけが自分に不安を与えるよ。
●高齢者を訪ねると「来てくれてうれしいわ。でもクレイジーになりそうよ。看護師が本棚に歩いていって、消えていくの」と言われるんだな。
●うちの認知症病棟では、番号で開閉するロックの前に表示があり、そこには「パスワードは現在の西暦です」と書いてある。完全にロックアウトされているわけではないが、患者がうろうろと隣の病棟に行って迷子になるのを防ぐ。
(参照:なるほど…お年寄りが老人ホームから勝手に外出するのを防ぐ方法)
●ほとんどの人はこの重要さをあまり理解していない。これはアルツハイマーや認知症の高齢者たちのために、自宅のような暖かい雰囲気にして安心や満足を与えているんだ。
↑そしてすぐ外にバス停を。
(参照:ふらふらといなくなってしまうアルツハイマー患者を簡単に連れ戻すアイデア)
↑うちの祖母が入っていた施設にはそれがあった。
●エレベーター恐怖症の人にもこれはいい。自分はその縦向きのスカイ棺桶を見るのが苦手。
●介護施設でこんな風な壁画を描いたことがあるよ。1つは猫を描いたんだが、とてもうまくいって、幾人かの患者はその猫にエサをやろうとした。心が痛むがドアを見てそのまま出ていってしまうよりはいい。
●ただし他の人がエレベーターをなかなか見つけられないよね。
↑訪問者もね。
●自分も施設で働いていたが、高齢者に外に出て行ってほしくないのはとても危険だから。健康で精神的にしっかりしている患者は自由に出入りできる。健康ではない場合は、エレベーターのドアを開けっぱなしにする装置を患者に付けて、看護師が迎えに来るまでそのまま開いている。
ちょっとした工夫で高齢者を守る仕組みになっていますね。
混乱する人もいるかと思いますが、公共のエレベーターもおしゃれなデザインがあってもいいのかもしれません。