「寛容の国」オランダでもブルカ着用が禁止に…脱イスラム化に対する海外の反応
ブルカ禁止法案がオランダ上院で可決され、公共の場でイスラム女性が顔を隠すブルカなどの着用が禁止となりました。
イスラム過激派によるテロが相次ぐヨーロッパ諸国では治安上の理由から、すでにフランス、ベルギー、デンマークなどの国ではブルカ着用を規制していました。
「自由と寛容」の精神を特徴とするオランダも続くことになり、国内外で話題となっています。
学校、病院、輸送機関などの公共の場で、ブルカなど体と顔の全体を隠すものは事実上の完全禁止となりました。
頭だけを覆うヒジャブは適用されませんが、違反すると405ユーロ(約5万円)の罰金が科せられるとのことです。
宗教的な問題と安全の面から、長きに渡って議論になってきましたが、すでに禁止したベルギー・フランスに続いて法案が可決したようです。
マリョレーヌ・ファーバー・ヴァン・デ・クラショスト上院議員は、「オランダを脱イスラム化するための第一歩であり、歴史的な日」と述べています。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●イスラム教の教えには、どこにも顔を覆うようにとは書かれていない。あくまで謙虚にと言っているだけだ。隠せではない。
↑仮に言っていたとしても、現代社会における線引きが必要。宗教は時に受け入れがたい必要条件があるが、それを取り除くだけである。
割礼をしたユダヤ人として言うと、割礼がラインを超えているとみなすのは迷いがあるが、自分の宗教の必要条件ではあっても、ラインは超えているなと思う。
仮に謙虚さというのが「隠す」を意味していても、イスラム教では必須でも関係ない。宗教で必須なら……それは間違っているということになり、一部は根絶すべき。
↑普通の謙虚の意味と、イスラム教徒の謙虚では、意味がかなり違うかもしれない。
●他国に引っ越したら、そこの国のルールに従うべきで、それができないなら引っ越しをしなければいい。
●それは新しいことなのかい? フランスやベルギーではとっくにそうだよ。
●オランダに住んでいるが、ブルカ着用を見たのはおそらく1度のみで、イギリスやフランス(禁止前)に比べると一般的ではない。
●信仰に敬意や寛容性を認めてもらうには、どれくらいの人数が線引きとなるんだろう。もし1個人が「世の中の50%の人々はテントの中で着替えるべき」と主張しても気が狂っているとみなされるが、何百万人がそれを信じていると合法となるのだろうか?
↑宗教を、人種や性と同じように保護すべきとみなすことが問題だよ。たとえば自分が宗教を作っても認めてもらえない、すでに存在する伝統的なものでないとダメなんだ。だが無神論者の見方からすると、かなり独断的だ。
●ようやくそういう時期が来たということ。
●多くのムスリム社会で、女性は謙虚な服装や体を覆うことが条件になっていて、オランダ社会では公共で顔を見せることが条件になっている。文化の寛容は両面がある。オランダ、よくやった。
●いいと思う。女性が目だけしか見えてないのはとても奇妙で気持ち悪い。運転免許証でさえそんな写真だ。いったいどうやって見分けるんだ。欧米に参加したいなら欧米の文化に同化する必要がある。そうでなければそういう行動がノーマルな国に滞在していればいい。
●禁止されるのはイスラム教徒だけではない。全員である。顔マスクやそれに近いものも違法である。
移民問題やテロなど、ヨーロッパ事情も転換期に来ているようです。