就職初日に車が壊れた苦学生、職場まで夜通し32km歩いた結果…上司から車をプレゼントされる
出勤の初日は大事なもので、きちんと時間通りに出社するのは基本中の基本です。
ところがアラバマ州の学生は、その前日に車が壊れてしまう不幸に見舞われました。
どうしても時間通りに職場にたどり着かなくてはと考えた彼は、20マイル(約32km)先まで夜通し歩くことにしたのです。
Alabama college student walked 20 miles to 1st day of work so his boss gave him his car
引っ越し業者に就職したバーミンガム大学の学生ウォルター・カーさんは、ホームウッドの自宅からペルハムの職場を目指して歩くことを決意。深夜2時までにフーバーを経由して、早朝4時頃にペルハムに到着する予定でした。
ようやくペルハムに入ると警察から質問を受けました。仕事先を目指して歩いていることを告げると、感心した警察はウォルターさんを朝食に連れていきました。その後に引っ越し業者の研修先である顧客の家まで直接送ると、それを聞いた客も驚き、感心したそうです。
すると引っ越し業者のCEOがその話を聞きつけるとテネシー州から駆けつけ、ウォルターさんに車をプレゼントしたのです。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●なんてこった、泣ける。
↑同じく。でもいい涙だよ。
●彼が車を上司からもらった時の動画。
Walter Carr gets a new car - YouTube
●うちの上司と交換してくれ。
●この学生はすごいよ。自分ならやったかどうか疑問だ。すばらしい精神で読んでいて自分もしっかりしなきゃと思った。彼のすばらしい旅が続きますように。
●自分は20マイル(32km)歩いてもいいほど、何かを欲しいと思ったことがない。
●そういうタイプの男が周りに欲しい。
●タクシーとか公共の交通網はないの?
↑ほとんどないね。
ソース:アラバマ州出身。
●どんな車なんだ?
↑記事ではほぼ運転してなかった2014年のフォード・エスケープと書かれている。
●この男と同じ都市に住んでいる。
大勢の人がコメントで、なぜ公共の交通網、タクシー、自転車を使わないんだと書いているが、公共の交通はほとんど存在しないと考えていい。バスが1日に数本走っているだけで早朝にはないし、彼が行きたい場所へも行かない。
そしてここは自転車も向いてない。ハイウェイ280を通ることになるだろうが自殺行為だ、夜は特に。さらに彼は自転車を持っていないと思う。
そしてタクシーだが、彼はお金はなかったと思う。彼が住んでいるホームウッドは底辺の地域なので貧困だと思う。しかもこれが新しい仕事で、それまで働いていなかったわけだから、初日を失敗したくなかったのだと思う。
なぜ誰かに乗せてもらわなかったのかということだが、彼は早朝4時に仕事先に行かなくてはならなかった。誰かを2時に起こして乗せてもらうのは悪いと思っただろうし、ニューオーリンズから引っ越してきて、頼める知り合いもいなかったと思われる。
そして彼の友人がすべて車を持っているとも思えない。このストーリーを疑わしいと思う人は、真面目に仕事をしたい人間がいることへの想像力が欠如している。
この男はハリケーン・カトリーナで家を失ったんだ。だから20マイル(32km)を歩くよりひどい体験をしているだろう。そしてそれが彼を忍耐強くさせたのだと思う。
広大な土地で車が壊れると歩くしかないのは理解できますが、ほぼ一晩かけて歩いたというのは感心するしかありません。
良い上司だったことは不幸中の幸いでした。