スペインでまたもや修復トラブル…15世紀のマリア像を近所の素人女性がカラフルにしてしまう
スペインでは2012年にフレスコ画を素人女性が別人のように修繕し、世界中の人々を震撼させたのは記憶に新しいところですが、またしても素人により独特の修復をされてしまったと海外メディアが報じています。
今回はスペイン北部の村にある、15世紀のマリア&キリスト像が派手な色に染められてしまいました。
A Spanish parishioner gave a 15th century statue of the Virgin Mary, Jesus and Saint Peter kitschy colours in another botched restoration https://t.co/tLw2or0rt0 pic.twitter.com/7Bf7egL384
— AFP news agency (@AFP) September 7, 2018
こちらが修復前と修復後のビフォー&アフター。
おお……まるで民芸品のようなチープな雰囲気に。像が安置されていたのはアストゥリアス自治州のラニャドイロ村にある小さな教会。
近所に住むマリア・ルイサ・メネンデスさんが教会責任者の許可を取って修復したそうです。
メネンデスさんは地元メディアに対し「私はプロではないし、こういう作業が好きなので、自分が得意な色を塗った」と正当性を主張しているとのこと。
スペインでは過去にも、
2012年の北東部アラゴン自治州ボルハの教会で、約100年前のフレスコ画を、近所の素人女性が修復。
2018年のナバラ州エステーリャにある教会で、16世紀の聖ジョージ像を清掃業者が修復(依頼は掃除だけ)。
似たような修復トラブルが続いていることから、何度同じことを繰り返すのだとスペイン国内では激しい批判の声が上がっています。
文化財は人類の財産とも言えるだけに、管理の仕方を考える時期にきているのかもしれません。