古代エジプトのファラオ、ラムセス2世のミイラがフランスに移送されたとき、生きたエジプト人としてパスポートが発行された…職業欄は?
ラムセス2世は、エジプト新王国第19王朝のファラオで、紀元前1303年生まれ(約3300年前)の王様です。
1881年にミイラが発見され、現在はカイロのエジプト考古学博物館に収められていますが、カビが生えてきたことから1974年にパリに移送して除去作業を行う必要に迫られました。
なんとその際に、生きたエジプト人の扱いでパスポートが支給されています。
基本的に一般人のパスポートと一緒ですが、職業欄がキング(故人)であったり、生誕日にBC(紀元前)が付いているあたりが決定的な違いでしょうか。
エジプト人のユーモアセンスや、ファラオへの敬愛の念がうかがえます。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●たいていのパスポート写真が嫌いだが、この男を心からかわいそうにと思う。
↑年齢にしてはよく見えると思う。
↑見たところ死んでるが。
↑セティ1世をチェックしてみて。
(古代エジプト第19王朝の第2代ファラオ。ラムセス1世の息子。 - Wikipedia)
↑死体について言うのなんか変だと思うが、彼はハンサムだと思う。
↑私もちょっかいかけたい。
↑興味深いのはセティ1世はラムセス2世のお父さん。
↑そのあごのラインがすてき……。
↑同意する。
●きっとラムセス2世に、3000年後も人々が敬意を払って葬列していることを伝えたら、興奮するのではないかと思う。
↑彼にに人工のマシンで空を飛んだと伝えてあげたら、もっとすごいよ。
●これは結構クールだ。きっとこれこそがファラオが望んでいたことだと思う。
●でも、なぜ英語?
↑全てのパスポートには英語の説明がある。
●入国管理官「職業は何ですか?」
ラムセス2世のミイラの身長は173cmで、死亡推定年齢が88〜92歳であることや、当時の平均身長160〜165cmだったことから、若い頃はかなり恵まれた体躯だったようです。