アート史に残る珍事…1億5000万円のバンクシーの絵画、落札直後に仕掛けが作動しシュレッダーで切り刻まれる
ストリートアートを世界各地にゲリラ的に描く覆面アーティスト、バンクシー。
彼の代表作「少女と風船」がオークションで104万2000ポンド(約1億5000万円)で落札されたのですが、その直後に前代未聞のハプニングが起きました。
バンクシー自身が額縁に仕込んだシュレッダーが作動し、作品を細かく切り刻んでしまったのです。
Banksy's "Girl with Balloon" shreds itself after being sold for over £1M at the Sotheby's in London.
Sotheby's, October 5th 2018 - YouTube
何が起きたのか把握できず、開いた口がふさがらない人々。
そりゃあ億単位の作品が切り刻まれるのだから当然でしょう。
動画はバンクシー自身の手によって、YouTubeやInstagramに投稿され、大きな反響を呼んでいます。オークションで高額取引される現状に対する、バンクシーなりのメッセージなのでしょうか。
もちろんオークション史上初のトラブルであり、サザビー側は美術史に残る珍事だと述べています。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●「では、こちらは100万ポンドで売却しまし……」ブルルルルルル
↑実際にそれが起きたようだ。
●「絵そのものが記録を作ったとたんに、自動的に自滅する。こういう状況は過去に例がないので、オークションという環境における意味を考えます……」
ははは。
↑きっと今はもう200万ポンド。
↑これはもうバンクシーが絵にメッセージを付け加えてたのだろう。これはその価値をあげるんだよね?
もうその額縁とシュレッダーにかかった絵ごと額に入れなおすといい。
↑本当のアートはその写真なんだ。
●購入者を気の毒に思う人がいたら繊細すぎる。単なるバンクシーの作品から「バンクシーのシュレッダーされた作品」に変わり、価値は上がった。
●電話を持っている男性は、手数料が本当に必要って感じだ。
●みんなホラーでも見るようにショックなのが美しい。
●いったいこれはどんな謎かけなんだ。
●絶対にこれは価値を増やしたと思う。
↑天才だろ、これは。
●作品の注目度やケアされてきたことを思うと、余分に重いこともあるし、12年間、誰も(シュレッダーが隠されていたことを)気づかなかったのは信じがたい。
↑多分これはX線を通されたりいろんなチェックを受けていると思うのだが、その検査でわからなかったのはちょっと考えにくいね。
もっと裏話があるのではないかと思う。オークションの人々も知っていたのかもね。
●しかしどうやって電源を入れたんだろう。
●これはリモコンでシュレッダーが動いている。オークションの売却が正式に発表された瞬間に起こっている。秀逸なバンクシーによるいたずらだよ。
●サザビーが知らなかったってことはないと思う。
●スマホを持っている男性の顔は、見ていて飽きることがない。
●バンクシーは部屋にいたにちがいない、客のリストが欲しい。
↑いなかったと思うね。きっと匿名で誰かをオンラインで探して、指示ができるし、現金も送れる。
●あるいは彼がバイヤーだったりして。
●いったいこの絵をどうやって手に入れたんだろう。どうしてこれに気付かなかったんだ?
↑シュレッダーは額縁の中に隠されていて、そこに長くあったらしい。
●バンクシーはこの動画を投稿するのに10年以上かけている。
Sotheby's, October 5th 2018 - YouTube
●きっと価値が増えたよね?
↑(投稿者)見積もりでは2倍。
むしろ価値が増えるかもしれないと言うのだから、アートの世界は面白いですね。