中国が2020年に「人工の月」を打ち上げる計画…月光の8倍の明るさで電気代を削減
Chengdu to launch "artificial moon" in 2020
中国共産党中央委員会の機関紙「人民日報」によると、国営企業の中国航天科技集団公司(CASC)の会長が成都市のイベントで発表したとのこと。
表面に反射膜をコーティングした人工衛星に太陽光を反射させることで、月光の8倍の明るさで直径10〜80kmの範囲を照らす仕組みとなっています。(範囲は地上から遠隔制御可能)
12億元(約200億円)の電気代が節約できると見積もられています。
同様のプロジェクトは1992年にロシアでも行われたものの失敗に終わっていますが、「ようやく技術が成熟した」と会長は語っています。
2020年までに西昌衛星発射センター打ち上げる予定で、成功すれば2022年にさらに3機を追加打ち上げする計画となっています。
現実性の高さは不透明ながらも興味深い計画ですが、仮に実現されたとしても、夜がなくなることで生態系や人間のバイオリズムに悪影響がないか、懸念する声も上っているとのことです。