人類で初めてトイレットペーパーを使ったのは誰で、いつの時代?
おそらく日本人のトイレに対するこだわりは世界一だと思われます。
シャワートイレや暖房便座などのハイテクトイレはともかく、大半の人は品質の高いトイレットペーパー無しで生活するのは辛いと感じることでしょう。
では、トイレットペーパーはどこで誰が最初に使い始めたのでしょうか。
答え:1300年前の中国皇帝。
その可能性のある最古の文献は、中国の隋の時代に記された「顔氏家訓」(590年代の作:Wikipedia)。
紙は非常に貴重なものだったので、皇帝のみが許される贅の極みだったのです。
もちろん、今のような柔らかくてお肌に優しい品質ではありません。現代日本においては、少なくともトイレ環境は皇帝よりずっと特上の贅沢を味わっているわけですね。
ありがとう温水シャワー、ありがとう暖房便座。
ちなみに工業製品としてのトイレットペーパーが誕生したのはアメリカ。
1857年に実業家ジョセフ・ガイエティー氏が巻き取り型のトイレットペーパーを痔の医療用製品として生産したのが始まりです。
日本のトイレットペーパーの歴史もこの頃からで、明治維新(1868年〜)前後に、他の舶来品と一緒に輸入されるようになりました。
現代暮らしに慣れていると気づかないものですが、トイレ限定とはいえ皇帝陛下よりも圧倒的に快適な環境を味わっていると思えば、少し幸せ度が増すのではないでしょうか。