「大人たちを操る『魔法の言葉』を知った少年が聞いたこと…」というお話
家に帰り、母親の元へ行き、こう言いました。
「母さん、僕はみんな知ってるよ」
すると母親はシーッと言ってジョニーを黙らせ、10ドルを渡しました。
「父さんには言っちゃいけないよ」
本当だ、うまくいった……とジョニーは思いました。
1時間後、父親が仕事から帰ってきたので、ジョニーはそばへ行き、こう言いました。
「父さん、僕はみんな知ってるからね」
父親さんはジョニーに100ドルを渡しました。
「母さんには言うなよ」
ちょうどそこへ、郵便配達の男性がやってきて玄関のドアをノックしました。
ジョニーはドアを開け、こう言いました。
「ねえ、僕はみんな知ってるんだ」
すると郵便配達の男性は全ての郵便物をどさっと落とし、涙ぐみました。
そしてこう言いました。
「そうだったのかジョニー、じゃあこっちへ来て父さんにハグをしておくれ」
教訓:全部を知らなくていいときもある。