「2019年1月1日、いよいよ著作権の失効する作品が…」海外の反応いろいろ
アメリカで1790年に最初に著作権が制定されたとき、保護期間はたった14年でした。それから保護期間は伸び続け、ミッキーマウスの権利を守るためにディズニーが後押しした結果だとも言われています。
1998年の法律改正では「1923年から1976年に著作権が認められた作品は95年間保護される」と大幅延長しましたが、それもこの年明け(2019年1月1日)には最初の作品群(1923年に発表したもの)の著作権が失効してパブリックドメインとなります。
それらにはチャップリン作品も含まれ、最初のミッキーマウス映画も2025年には切れる見込みです。(※さらなる改定がなければ)
いよいよカウントダウンの始まったこの状況に対する、海外掲示板のコメントをご紹介します。
●(投稿者)この著作権延長法には「ミッキーマウス保護法」というニックネームが付いている。1998年にビル・クリントン元大統領がサインした。
映画だけでなく歌、アート、本などにも適用される。これは2019年の1月1日になれば、誰でも合法に1923年公開の映画を著作者への許諾なしにYouTubeにアップロードできることを意味する。
2020年1月1日には最初のミッキーマウス映画「蒸気船ウィリー」など1924年公開(※)の著作権が失効する。これが理由でディズニーがこの法律を作ったのだと思う、ミッキーマウスの完全な著作権を失うことを恐れてね。
(※正しくは1928年に公開、失効は2025年から)
↑トリビア:これが理由でディズニーは「蒸気船ウィリー」を新しいブランドとして企業化を始めた。彼らは商標については我々のずっと先を行ってるよ。
↑率直に言って現時点でディズニーができることは何をしてもいいと思うが、すでにひどい著作権法をこれ以上ひどくはしないで欲しい。
大勢の人が言うように、これ以上延長し続けるのはインターネットが普及した現在は難しく、規制によって人々にストレスを与えるよりも、みんなが満足行く形にして欲しい。
●じゃあ16年後には、映画「オズの魔法使い」(※1939年公開)は公有となって、毎年サンクスギビングの頃には理由もなく放送されることになる?
↑いや、誰もが見ることができるので誰も見なくなる。特別感がなくなるからね。
↑「素晴らしき哉、人生!」“It’s a Wonderful Life”だな。
著作権が失効したので放映できる。特にクリスマス時期はね。無料ってのはコンテンツ側にとってはきつい価格だよ。
↑「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」もだよ。
↑いつもクリスマスあたりに見てるよ。
●著作権が失効するなんてことは起こらないさ。きっとまた彼らは法律をごり押しすると思うよ。
●ミッキーマウスは商標なのでそれは失われない。彼らが失うのはあくまで「蒸気船ウィリー」を独占放映する権利だよ。
●実際にディズニーは自分たちの利益のために著作権法を2度も変更した。今回は初めてではないので、莫大な費用をかけて何らかの処置をするであろう。ディズニーの弁護士は本当に恐ろしい手腕だよ。
●自分にとって最大の皮肉は、ディズニーはその帝国を、過去の公有されていた物語を再利用した映画を作って建てたということ。彼らは先人たちの努力の恩恵を受けながら、自分たちは恩恵を与える気はないんだ。
●きっと2018年の内に別の法律ができるんじゃないかと想像している。
●もし本当に著作権が失効したら、自分はこのコメントを印刷して食ってもいい。
●質問:「いったい、いつまでなら十分なんだ?」
答え:「あともうちょっと」
●「次に更新されるまで、期限切れ」だと言いにきた。
今後は年が明けるたびにパブリックドメインとなる作品が増えていくことになりますが、何かしらの変化が起こるのか興味深いところです。
ミッキーマウスの権利に変化が起こるかどうかは、なんとも言えませんが……。